君の膵臓をたべたい (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
3.82
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本棚登録 : 4315
レビュー : 597
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575519945

感想・レビュー・書評

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  • ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。それはクラスメイトである山内桜良が綴った、秘密の日記帳だった。そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて…。読後、きっとこのタイトルに涙する。「名前のない僕」と「日常のない彼女」が織りなす、大ベストセラー青春小説!

  • まず、タイトルが秀逸。
    ある程度先読みできてしまう系のお話しなのに、それでも気になって読みたくなってしまったのは、きっとタイトルのせい。
    最近の自分なら内容的には絶対買わない本。
    なのに、タイトルのせいでついつい買ってしまった。

    読み始めて3/4くらいまでは正直★2か3をつけようと思ってた。
    有川浩さんのような、テンポはいいけどマンガのような会話のやりとりが「う~ん…」と感じたのと、やはり先読みした通りの話しになりそうだな、と思ったので。

    でも、意外性のないラストを迎えるのかと思ったらそうではなく、素直に驚き、ショックだった。
    方向性の違う正反対のふたりが、同じ表現でお互いへの想いを伝えるクライマックスは、余命を全うして死んでいたらここまで胸に響かなかったかもしれない。

    「世界の中心で愛を叫ぶ」と似た感じの小説、とレビューで述べている人を何人か見て、確かに系統はそうかもしれないけど、でも私は「幸福な食卓(瀬尾まいこ著)」の方が近いものがあると感じてしまった。「幸福な」は、余命宣告された話では全くないので、あくまでラストは、なんだけど…。
    (ちなみに「世界の」は正直内容あんまり覚えてない。「幸福な」は映画が秀逸!どっちも映画を見て小説も読んだ)

    最後に。
    なんでも略す風潮に慣れて、今は違和感を感じることはそうそうなくなってきたけれど、それでもこの作品だけは、「キミスイ」などと略さないでほしい…。
    他の略して狙うタイトルたちと一緒にしてはいけないタイトルだと思うから。

  • 私がこの作品のタイトルを聞いた時、「え、膵臓」「ちょっと怖い」という印象だった。しかし、この本を読み終えた時、「なんて素敵な言葉なんだろう」と印象が180度変わった。人間関係、出会い、生き方について考えさせられ、最後には胸がいっぱいになる作品だ。
    最初に桜良が僕に「君の膵臓をたべたい」と言ったのは、昔の人は自分の体のどこかが悪くなると他の動物のその部分を食べれば治ると信じられていたという話から。それが最後には、僕から桜良へのメールで「僕は、本当君になりたかった。」という比喩で「君の膵臓を食べたい」という言葉が使われている。この最後にメールを送るシーンは何度も読み返したくなる。性格も、クラスでに立ち位置も、正反対の2人だけにわかるこの言葉の真意は本を読んだ人にしかわからない。
    メディアでは、ラブストーリーと紹介されていたが、私はそんなに単純に恋愛の話だとは思えなかった。僕と桜良はクラスメイト、友達、親友、恋人。どの言葉にも当てはまって当てはまらないような関係だ。2人の関係にそんな名称はいらないと思った。単純なラブストーリーとも、少女が病気と立ち向かい生きる命の物語とも違う。私はこの作品を、人間関係に悩む人、
    選択に悩んでいる人に読んでほしい。

  • 初めての作家さん。

    物語の前半、二人の交わす会話がクスッと笑えるものが多くサクサク読めた。
    中でも、咲良の自虐的な言葉に対する「僕」の返しは上手いなあ、これが人と関わらずにきた人の返し~??と思いながら読んでたけど、「僕」は小説好きということで、本が育んでくれた対応力だと理解することにしました。

    高校生が主人公の物語で映画化されさ作品はなんだか必要以上にキャピキャピしてる印象があって。そういう高校時代を過ごしてこなかった私は
    苦手意識もあって敬遠していたけど、本作は違いました。

    若くして余命宣告された高校生が何かを悟って愛を知って…というようなよくある話ではなく。
    これは、病を通して自分と、人と、そして生きることと向き合い。人として成長していく物語だと感じました。
    自分とまるで違う世界を生きてきた人と関わるのって、勇気も忍耐もいる。
    その中で少しずつ育まれた、恋や友情なんて言葉では表現できない二人の関係の中に、二人の成長がありました。

    その中で咲良が出した「生きることの意味」に、
    物語終盤に「僕ができること」にひたむきに向きあう「僕」の姿に、心を打たれました。

    綺麗な物語だと思います。
    映画を見てこの綺麗さを映像として目に残したいと思ったけど、もう少しの間、自分の中の世界に浸しておきたいと思いました。

  • 初読み作家。
    偶然病院で見かけた「共病文庫」には、膵臓の病気により余命が幾ばくもないと書かれていた。そして、それを書いたのは同級生の山内桜良。家族以外で唯一病気のことを知ってしまった“僕”は、半ば強引に彼女に連れまわされる。人との関わりを避けてきた“僕”は、残り時間の限られた桜良と多くのときを過ごしていくが・・・
    タイトルのインパクト、そしてセンスは人目を引く素晴らしいものだと思う。会話が多く読み易いが、一方で病気の症状を含め少し軽すぎるような気も。ラスト(オチ)は、個人的にはどうなのかなと思うが、メールはよかった

  • 出だしから中盤にかけては慣れない著者の文体と●●君の性格に入り込み辛いが、文体と彼の性格に慣れるとストーリーにすっかり引き込まれ、ラストは落涙。
    「君の膵臓を食べたい」という言葉自体に感動するのではなく、「生きるとは」ということを考えさせられる作品だった。
    良作。

  • 久しぶりにここまでひどいものを読んだ。
    はじめて小説に触れるという子どもならいいが、それなりにまともな読書の経験を積んだ人間が読んではいけない、時間のムダである。
    すべての要素が安直。
    文章も、どう?小説っぽいでしょ?とバカな作者のドヤ顔が浮かぶような気持ちの悪い表現ばかり。
    作者の妄想と願望だけで成り立った小説。
    こんなものが流行して、泣ける!とかいう感想が出回るのも問題だが、現代日本のリテラシーの低さを思い知るのにはちょうどいいかもしれない、日本はここまで落ちぶれたのだ。

  • 20170711 読み終えて思ったのは、大きな病を抱えていようと、健康優良児だろうと、死は平等に与えられている。だから、刹那的になりたい自分と、黒い部分を悟られず綺麗なまま去りたい自分とがいるのかなということ。いつ死ぬか分かってたら生き方変えるのかな。恐怖で動けなくなるのかな。そう思ったら、彼女はすごく強い。
    ラストに「あれ?つじつま合ってる?」というモヤモヤが残ったけど、主人公はそうだと思った、という理解にすれば良いのかな。
    文体が軽くて会話のテンポが早くて、ひとの内面をもう少し描いてほしかったな。でも、だから映像化向きなのかもしれない。

    • takashi515さん
      珍しく評価が低い!!
      珍しく評価が低い!!
      2017/07/21
    • takashi515さん
      もう少し内面を描いて欲しいというのは俺も思ったわ。なぜ女の子がそこまで明るいのかいまいちわからなかったし、周りが2人に注目しすぎなのもいまい...
      もう少し内面を描いて欲しいというのは俺も思ったわ。なぜ女の子がそこまで明るいのかいまいちわからなかったし、周りが2人に注目しすぎなのもいまいちピンとこなかった。でも、死を目の前にしたら自分ならどうなるのだろう??って考えたし、好きな人の温もりに触れられなくなる絶望を考えたらずーんってなっちゃった。
      2017/08/18
  • 2016年の本屋大賞、第2位。60過ぎたおっさんがこんな本を買うのは些か微妙という気は自分でもするのだけど、文庫化なったので即購入。
    話のテンポや語り口は悪くはないと思うけど、彼女の強さも【クラスメイトくん】の鈍さもピュア過ぎて、この年頃の男女がこういう関係を繋げれるのが、私にはピンと来ず。
    少し期待し過ぎたのもあったかも。


  • 「秘密を知ってるクラスメイト」「仲のいいクラスメイト」「仲良し」「ひどいクラスメイト」「?????」
    桜良ちゃんの気持ちの移り変わりが良く表されている二人称。
    最後の最後でやっと名前がわかる主人公の男の子。
    ちょっと驚かされるタイトルとあの終わり方が青春なのに、映画ではその後が描かれるとか?
    正直、いらないと思う。

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プロフィール

住野 よる(すみの よる)
高校時代より執筆活動を行っていた。2014年2月ごろ夜野やすみ名義で、様々な賞に落ちてしまった小説「君の膵臓をたべたい」を広く世で読まれてほしいという願いから小説投稿サイト「小説家になろう」に投稿。同作が話題となり、2015年6月双葉社から書籍化されデビュー。同作が「本屋大賞」2016第2位、「読書メーター読みたい本ランキング」1位、「埼玉県の高校図書館司書が選んだイチオシ本2015」1位と高く評価され、売上面でも「2016年年間ベストセラー」総合5位、文芸書1位(トーハン調べ)、「2016年 年間ベストセラー」総合4位・単行本フィクション1位(日販調べ)となり、累計発行部数200万部を突破した。実写版映画が2017年7月28日公開、アニメ映画が2018年公開。
その他作品に、『また、同じ夢を見ていた』『よるのばけもの』『か「」く「」し「」ご「」と「』『青くて痛くて脆い』がある。

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