ルーザーズ~日本初の週刊青年漫画誌の誕生~(1) (アクションコミックス)
- 双葉社 (2018年4月28日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575851427
作品紹介・あらすじ
1967年7月、日本初の週刊青年マンガ誌「漫画アクション」が誕生――その約2年前、後の初代編集長である清水文人は、「漫画ストーリー」編集長として新しい漫画を世に送り出そうと悩んでいた。そんな中、ゴミ箱から拾い上げた一冊の同人誌「マニア」に“何か”を感じる。徹底した取材と漫画への愛情から紡ぎだされる「漫画アクション」創刊秘話!
感想・レビュー・書評
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先進的な漫画表現に気づきながらも、時代にそれを受け入れる準備が整っておらず「負け犬」となっていた不遇の反骨主義者たちが団結して下剋上を起こす話。青年漫画受容の歴史的条件として、戦後ベビーブームによって大量発生した「青年」たちが、「青年」にとっても面白い漫画=青年漫画を欲していたことを丁寧に描いているのが、他の成り上がり系マンガ家漫画と違っていて面白い。そのせいでスロースタートになっているきらいはあるものの、読ませる内容。
長文レビューも書きました→https://www.bunkaku.net/manga/2020/詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『漫画アクション』が誕生前夜。
時代の混沌と閉塞感を打ち破ろうともがく
編集者とマンガ家たちのストーリー開幕。
『ルパン三世』で知られるモンキー・パンチさんが
知られ受け入れられるまでの苦闘がまずは描かれます。
時代が切り拓かれていくその「場面」は、
人もエピソードも熱く、心を震わせてくれます。
それにしても『ブラック・ジャック誕生秘話』といい、
吉本浩二さんの画風はこの手の作品に合いますね~。