ゲッターロボ 1 (アクションコミックス ゲッターロボ・サーガ 1)

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575935950

感想・レビュー・書評

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  • 子供向けのヒーローロボットものと思いきや、設定はなかなかにハード。

    敵対するのは宇宙から来た怪獣や世界征服を企む悪の科学者ではなく、この地球で独自の進化を遂げた爬虫類。

    しかも彼らはかつて地上を征した種族で、身体能力も人類より勝り、当時栄華を極めたが、宇宙線のゲッター線に適合できず永年マグマ層に避難した。長い年月を経て遂には克服して再び地上に戻れるようになったが、その時には人類が地上を支配していた…。
    という状況で、彼らにとっては本来自分達こそがこの星の主であるのに、いつの間にか蔓延っている人類こそが害悪であり戦うことに正義と大義がある。
    一方、人類側としてはいきなり出てきて脅威となる爬虫人類を迎撃するのは単純に正当防衛である。
    このように善悪ヒーローモノではなく、人類と爬虫人類との互いの種族の存続をかけたサバイバルの物語である。

    こんな戦いに挑むパイロット達は人格者の正義のヒーローなどではなく、ルール無用の空手家、学生テロリスト、人並外れた体力を持つ柔道部。と言った強靭な肉体と敵を屠るのに一切躊躇しない精神のみを重視したほぼ問題児ばかりである。

    また、ゲッターの代名詞である変形、合体はロマンの塊でロボット物の醍醐味であるが、これらの世界観を踏まえると

    3種類のゲットマシンが組み合わせ次第でスピード重視のゲッター2やパワー特化のゲッター3に変化し様々な敵や状況に対応する、というのは
    まるで長い歴史の中で生命が塩基配列の組み合わせで様々な姿に変わり、いかなる環境にも適合する、生物の進化そのものであるようにも思える。

    このようにスーパロボットとしてのカッコ良さと濃密な世界観と生物の歴史と進化という壮大なテーマが魅力的な作品。

  • 記念すべき作品・・・・賢ちゃんを知ったのがこの作品!
    最初TVアニメにはまり、友達から週刊サンデーを借り読ませてもらいました。そしててんとうむしコミックス版を買い読みまくりました。
    それからウン十年、ちょっと絵は古くなっちゃったけど、勢いは凄いものがあります。浅間山荘事件から2年後くらいにこの連載が始まったのですが、影響があるのかないのか浅間山麓に研究所があり、ゲッター2のパイロットが学生革命運動家だったり、また当時ヒットしたSF映画「アンドロメダ病原菌」の話がでてきたりと時代を感じさせるものを探すのも楽しみだったりして。加筆もしているので、相当絵が進化しているのに驚くわ。それにしても、北海道壊滅してるぞ!

  • ガンガンガンガン!
    若い命を真っ赤に燃やせ!!
    竜馬のヤンチャっぷりに燃えろ!
    隼人の豹変ぶりに歓喜しろ!
    武蔵の死に様に男を見ろ!

  • ロボットに乗り込む主人公チームの一人がテロリ…過激な学生運動家。そんな漫画です。この頃はまだ、辛うじてふつうのロボット漫画ですよね、としみじみ。

  • すべてのはじまり。あの竜馬もあの隼人もあの武蔵もあの博士も、なにもかもいとおしいです

  • キチガイ三人勢ぞろい。早乙女、竜馬、隼人、揃いも揃って狂ってます(笑)もう最高!

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著者プロフィール

『デビルマン』のほか『マジンガーZ』『ハレンチ学園』『凄ノ王』『キューティハニー』『激マン』などギャグからSFにまで至る、多彩かつ膨大な作品によって、後続のクリエイターに多大な影響を及ぼし、今なお現役で描き続ける巨匠。多くの作品が映像化されているが、海外でも放送された『マジンガー』シリーズ等々により、外国人のファンも多い。

「2016年 『サイボーグ009 VS デビルマン -BREAKDOWN-』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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