ちょい能力少女あゆむ(1) (アクションコミックス)

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 36
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575944501

感想・レビュー・書評

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  • くふふふ、と笑えてくる四コマ漫画
    タイトルにもある通り、この作品のヒロイン・あゆみは超能力者だ
    でも、文字通りのちょい能力。念動力系に分類されるのだが、動かせる距離がせいぜい5cmな上、生体は無理なので、凄い、と褒めて良いか、迷う。WJで好評連載中の『斎木楠雄のΨ難』の主人公・斎木楠雄と比較すれば、非常に可愛らしいレベルだ
    超能力者が彼女一人なだけでなく、二人の姉、母も微妙な能力を持っている点が、ストーリーを浅くしていない。また、能力使用に代償を必要する、その設定も現実感を生んでおり、読みやすくしている。ちなみに、あゆむの場合は体力を消費するのか、空腹感に襲われるようだ
    英雄にも巨悪にもなれない力だが、普通に日常を楽しく可笑しく過ごすには充分なのだろう
    また、佐野先生が得意とする同性同士の友情要素も、存分に籠っており、和む。あゆむを間に挟んで、桂子ちゃんと黛さんが仲良くなる展開を楽しみにしてる。友情ってのは案外、思いもよらない理由で成立するからな、一旦、仲良くなったら、そこから絆が深まるのは早そうだ
    佐野先生の持ち味は、褒められる意味での「微妙」だ。ももせたまみ先生や、クール教信者先生、重野なおき先生のようなハイレベルな四コマ漫画家の作品を読んでいると、佐野先生の作品は息抜きがてらの休憩に持ってこいなので助かる
    加えて、この『ちょい能力少女あゆむ』にはラブコメも含まれているっぽい。研究気質な瓦町くんとあゆむの関係性の変化が楽しみだ
    斑尾一族は女性にしか、能力が発現しない。ならば、男性にしか能力が発現しない一族もいるのだろうか。もし、超能力者同士が結婚して、子を成した場合、その子は親の能力をどちらも受け継ぐのか、それとも、強い固有の能力を発現させるのか、興味があるな
    もし、私がちょい能力を使えたら・・・・・・まぁ、お母さんみたいな味覚変化系かな。水の味を、オレンジジュースにも烏龍茶にも変えられたら楽しそう。で、どこが微妙か、と言えば、変化させられる量がコップ一杯程度ってトコ。代償は異様に汗を掻いてしまう、とかwww
    この台詞を引用に選んだのは、概ね同意だからだ。持って生まれた能力は、自分だけのモノ。法に違反したり、他人に迷惑をかけたりしない限りは、自分が使いたいように使うのが一番だ。才能は使ってこそ、持っている意味があるのだから。もちろん、使わないって選択肢も、自分で決断するのであれば、アリだ

  • まぁまぁ

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