- Amazon.co.jp ・本 (99ページ)
- / ISBN・EAN: 9784576006956
感想・レビュー・書評
-
僕はねこぢるの漫画を割とたくさん持っていますが、ねこぢるのファンだからというよりは山野一のファンだからで、ねこぢる作品の中に見る山野一を求めての読書だったりします。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
非日常というか非凡
-
他界されて久しい、ねこぢるさんの絵日記。不思議な世界を常にまとわせているまんがです。旦那さんとのインド旅行まんがも大好きです。
-
ねこぢるはマニアかって位集めてたけどこれが一番好きかも。中学の頃、山野一と結婚したいと真剣に思っていた笑
-
これまで「猫」カテゴリにいれるのは??だけど、絵がねこぢるさんなのでw 当時からブロスは毎号みてました。亡くなってからもうはや8年。
-
ねこぢるに触れたきっかけ。
こんな日記が書きたい。 -
ねこぢるさんの本は結構持ってるんですけども
ダーリンもおんなじの全部持ってるのが発覚して嬉しいやら
一緒に住んだら片方要らなくなるのかな?って悲しいやら -
作中における、ねこぢる本人の顔が可愛い点に、まず注目したい。<br>
キャラクターや自分の顔を可愛く描くのは比較的簡単な作業だが、その顔が合った世界観を作風にまで昇華させるのは構造上難しいので、評価に値する。<br>
また、キャラクターの頭の位置が、ほぼ全レイアウト一致しておりながら、飽きずに最後まで読み通せる作品であることも重要。絵の精度が特に高いことを表している。<br>
<br>
イラストと文章のレイアウトを均等においている点は、自らのテキストに対する自尊心がうかがえる。エッセイのレベルは高い。<br>
ねこぢるは作中で、自分の旦那によく怒られる。<br>
この本に関して言えば、94年から98年の連載の間、97年を境に「だんな」が「旦那」へとその表記を変える。理由は不明だが、言葉の選択にある種の線引きがあったことは確かだと思う。<br>
<br>
98年2月×日の「電車でおやじが電話をしてた。でもなかなかかからずつながってもすぐ切れた「畜生月いくら払ってると思ってるんだ」とかモンク言ってたけどちょっと見たらPHSだった…」という日記は、当時の携帯勢が拡大していく過程で、結果的にPHSを卑下する結果となった世相を、ストレートに反映した珍しい作品と言えるだろう。
また、94年の5月には、「ジャンプのけんしょうでFFVIが当たったのだ。うれしくてすぐに宅配に電話したら」というような表記も見つかる。<br>
意外と、保守的な命題が展開されていたことに驚く。<br>
となると実は、ねこぢるが繰り返し扱うオウム真理教やサイババ周辺、または道端でウンコをするカテゴリー別け不明の人々に対する言及も、特に特殊な能力の発揮ではなくて、当時の世相においてはある種の定型を、手早く料理して差し出したものでしかなかったのではないか、という疑念も同時に生まれてくるのだ。<br>
日記の持つ意味と魅力とは、まさに、こういった発見に尽きるのではないかと思う。その限りにおいて、本書は非常に優れた日記であると断言できる。<br>
<br>
2000年版はオールカラー文庫サイズであり、作風にマッチした版形は、彼女の全作の文庫化を望みたくもなる。持ち歩ける大きさは、作品のテーマと一致する部分も多く、とても重要だ。 -
以前、二見書房さんから出ていた本の文庫化。オールカラー。妙な物や人と遭遇するねこぢるさんの絵日記風エッセイ???この方の漫画はダメな人には本当にダメな内容ですが、この感性が面白い。
-
実はこちらは未読。本当に推薦したいのは「ねこぢるうどん」。誰しも多少は持っている、残虐的な原風景を遠慮や気負いなく、淡々と綴るねこぢるのピュアな世界。幼少期へ本当のさよならを告げるなら、まずこれを読んでからだ。(by hana)