貴志祐介、高野和明、新堂冬樹、乙一、垣根涼介・・・等、第一線で活躍する作家達がデビューに至るまでの経緯を語るインタビュー集。
ミステリー作家が多かった。ミステリーとは距離を置いているので、私が読んだことがあるのは、垣根さんと高野和明くらいだった。
アイデアはどういう時に生まれるか、やどのくらいのペースで書いているか、小説家を志す人へのメッセージ、、などに対する十人十色の回答は興味深かった。
意外と、専業作家ではなく、編集者やコンサルなどの仕事と兼業を続けている人も何人かいたのには驚き。
中でも、高野さんの言葉が独りよがりじゃなくて良いな、と思った。
—今後、作家として目指す方向性は?
「娯楽小説しか書くつもりないです。要は暇つぶしなんです。一晩くらいの時間と、1600円前後のお金を持っている人が、どうやって時間を潰そうかと考えた時に選んでもらえるよう頑張るしかないですね。そのためにはとにかく面白い小説を書くこと。そのジャンルでいちばん面白い話が書けるようになりたい。それだけです。」