火災捜査官 (二見文庫 チ 4-1 ザ・ミステリ・コレクション)

  • 二見書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (501ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576032092

感想・レビュー・書評

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  • 警官や消防官というのは、確かに女性にとってハンディキャップになるのだろし、boy's clubというカルチャーはよく描けていると思う。シナリオも悪くない。でも、何かが足りない。メインの登場人物に魅力がないからか。火災ものなら、子連れの探偵話NYPIの方が気が利いている。

  • 火災の原因を特定して、捜査逮捕する権利を持つのが、火災捜査官。ヒロインのジョージアは、消防士から火災捜査官に昇進して1年半、クイーンズ出身シングルマザーの新米火災捜査官です。
    マンハッタンでの大規模なビル火災に出動したジョージアは、この54人もの犠牲者を出した火事が連続放火ではないかと主張し、ニューヨーク市消防局(FDNY)内の政治的な駆け引きに巻き込まれていく。この火災の捜査指揮に突如抜擢されたのだ。妨害にもめげず、ひたすら真実を求め続ける彼女だが、さらなる事件が・・・・
    連続放火犯の追及と、FDNYが抱える女性蔑視、腐敗、不正などの諸問題、同僚たちとの葛藤、大人になりつつある一人息子との関わり・・・過酷過ぎる現実の中、ジョージアの成長が描かれています。

    massayさんの「けっこう面白かった。詳しくは読書的生活に書くかも。」というコメントにそそられて読みました。うん、面白かった、し、言いたい事が、というのも、うん、判る(笑)。
    サスペンスたっぷりの嵐のような展開もあり、一方、ひたひた忍び寄る恐怖もあり、読んでて飽きません。
    ただ、この終わり方は・・・・なんかつじつまを合わせた感が。こういう風に終わるのって、私は少し違和感があります。それと、「ジョージアの成長」と先に書きましたが、現実との妥協が成長なのかなあという疑問も持ちました。
    次回作もあるらしいので、そこでジョージアがどう描かれているかで私の評価を決めたいと思います。




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