駄目ッ子インキュバス (二見シャレード文庫)

著者 :
  • 二見書房
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576091884

感想・レビュー・書評

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  • 内容(「BOOK」データベースより)

    滴る美貌と魅力的な身体を持ちながら、冴えない性格とド下手なHでそれをまったく活かせない落ちこぼれインキュバスのタキ。人間界で失敗続きのタキは、悪魔を誘惑すべく魔界でターゲっトを絞り込む。しかし、出会った相手はなんと魔界を統べる大魔王の傍系で、由緒正しき血筋のクライブ公爵だった!!恐れおののくタキをよそに、想像以上のおぼこさと、最上位のインキュバスに瓜二つのタキに興味をもったクライブは、誘惑のイろはを教えてくれると言うのだが…。

  • ところどころ最高位のインキュパスと言葉を出しすぎて、安売り大バーゲンというよりも、読み手である私に毎回説明されているようで好きくなかったです。それに、あれだけ並べられると読む気が失せるというか、お話を落ち着いて読むことができなくて楽しさ半減です。正直、そこまで重要な単語ではないと思うので、どうにかしてほしかったです。

  • タイトルとイラストで敬遠したけど、さすがの海野さんでした。心理が細かく紡いであって、ネロリが彩を鮮やかにいれて、よく考えるとけっこうせつないです。ハヤテさんの絵は魅力はあるが好みと違い、わかりやすい、ややさんの絵とかを想像しつつ読んでしまったごめんなさい。

  • タイトルに良い意味で裏切られました。駄目っぷりが笑えるほど可愛い!惜しむらくはタキが「氷の彫像にも似た現実離れした美しい青年。類稀なる美貌」であり、クライブ公爵が「空恐ろしいほどの美貌」であるなら、今回の絵師さんでは今ひとつ合わなかったように思います。

  • タイトルが話の雰囲気と合ってなくて損をしているような。もっとコメディかと思いました。主人公が自分に自信が持てず、意外と切ない系。
    魔界で唯一輝く光の町の設定は綺麗。

  • ★3.0。面白かっただけに物足りないなと…。設定の割に二人だけの世界で予定調和に進むから、一つの場面が長く単調に感じ、若干退屈でした。もっとドタバタがあれば楽しかったのになと思います。受の覚醒→一悶着とか期待したんだけどなあ。本人気付かないまま終わってしまったし。エロは萌えたんだけどな…。

    フェア限定ペーパー書き下ろしSS読了。二人で魔王様に謁見。ラブラブ。

  • いやぁ~もう駄目っ子ドジッ子っぷりが半端ないです。海野さんのファンタジー系は2冊目。凝り過ぎず、わたしにはこれくらいの匙加減がちょうどいい。
    基本いろんなツッコミは抜きにして読むのが肝要です。
    滴る美貌と魅力的な身体を持ちながら、冴えない性格とド下手なHのせいで人間ひとりまともに落とせない淫魔のタキは、大魔王の傍系で、由緒正しき血筋、美貌と知性を兼ね備えたクライブ伯爵と出会い、『誘惑のいろは』を教わることになる。
    カバーイラストとあらすじだけだと、エロエロの調教モノみたいですが、ぜんっぜんです!終始ほのぼのなトーンで微笑ましい。
    このクライブ伯爵は、過去に一度だけ出会った最上位の淫魔に心を残している。容姿はタキとそっくりなのに、中身は別人。
    最上位の淫魔に瓜二つなのに、外見と中身がちぐはぐなタキに興味を抱いて手元に置いているうちに、そのかわいさにやられてしまうというお話。
    そして実はタキ自身が本当はその最上位の淫魔だったというオチなのですが、タキはそのことを最後まで思い出しません。
    まあ、それなりにおもしろかったです。
    脇で出てくる大魔王の息子ネロリが悪い子でいい味だしてたな~。この子のスピンオフがちょっと読んでみたいかも。

  •  滴る美貌と魅力的な身体を持ちながら、冴えない性格とド下手なHでそれをまったく活かせない落ちこぼれインキュバスのタキ。
     料理上手になれば、モテると聞けば一生懸命料理をして尽くすけれど、それが返って仇となり、「所帯くさい」と言われてしまったり、Hの最中に寝られてしまったり、と人間界で失敗続きのタキ。
     人間界でダメならば! と今度は悪魔を誘惑すべく魔界でターゲットを探すことにする。
     たまたま辿り着いた泉にいた悪魔をたぶらかそうと試みるがあえなく撃沈。
     おまけに、「やってみろ」と言われて押し倒すと、地面に頭をぶつけさせてしまい、キスでもなんとも感じさせられたない。
     すっかり追い討ちをかけられたタキだったが、タキが無礼ともいえる行為に及んだ相手は、なんと、魔界を統べる乃魔王の傍系で、由緒正しき血筋のクライブ公爵だった。
     あまりの身分違いに恐れおののくタキだったが、想像以上のおぼこさと、最上位のインキュバスに瓜二つのタキに興味をもったクライブは、タキに誘惑のいろはを教えてくれる、という。
     翌日、再会したタキに、クライブ公爵は自分が作ったという光り輝く街の中を案内してくれる。
     すっかりクライブに夢中になってしまったタキだったが、クライブの中には最上位のインキュバスがまだ居座っているようで……という話でした。

     タキは本当にダメなインキュバスで。
     それは本当は、人間を自分の餌として割り切れなかったりとか、いつまでも過去を引きずっていたりとか、そういうところが原因だったりしたんですが。
     それもクライブにとっては好もしく映っていて。
     でも、タキにしたら自分に自信なんてまったくないので、何をされても臆病になるばかりで、どうしていいのかわからない。

     そして、最後に、実はタキがその最上位のインキュバスだったっていうのがわかるんですが、タキ自身はそれに気が付いてなくて、クライブ伯爵のみが、最上位のインキュバスの想いと共に気づく……という。
     まぁ、気がつかないタキも十分にかわいいんですが、個人的には、気が付いて、タキと半分半分くらいになった最上位のインキュバスの本気も見てみたいなー……と思うんですが。
     出てこないほうが幸せなのか、それは誰にもわからないんですよね。

     ちょっとだけ続編を期待してみたりもするんですが、ない方がいいのかもしれないです。

  • タキがとてもいじらしかった。フェアで後日談の書き下ろしも貰えたしほくほく。

  • タイトルで確実に損してるwだいたい予想通りで展開される話なんだけど
    それでも、キュンとくる切なさは作家の力だよなぁ~。と思いました。

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著者プロフィール

海野幸 Sachi Umino
身体がゴリゴリに固まっているのでストレッチポールを購入しました。
仰向けに寝転がると胸の辺りで『ぼきゃらっ!』という音がして、これは人体から発せられても大丈夫な音なのかと不安になります。

「2019年 『悪い男には裏がある』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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