あなたのそばで見る夢は (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション ヒ 1-2) (二見文庫 ヒ 1-2 ザ・ミステリ・コレクション)

  • 二見書房
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (462ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576100487

感想・レビュー・書評

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  • めちゃくちゃ良かった…。南北戦争の少し後の話で、花婿募集の雑誌を通じて文通し一度も会わずに結婚まで決めたヒロインが、ヒーローに会う為駅で待っていると現れたのは戦争により顔半分がケロイドのようになった片目を失ったヒーローの弟。駅から家まで馬で一ヶ月近くかかる長旅の間天災や事故にあったりしながらも、口数の少ない弟の心を少しずつ開いていくヒロインは、弟を愛し始め、弟もヒロインを愛するが兄の婚約者だからと気持ちに蓋をする。一年通して文通してきたハンサムで権力名声を持つ兄と戦争でのトラウマと顔の傷と子供の頃に無くした自尊心を無くした弟のどちらとヒロインが結ばれるか。文字に起こすと陳腐でモラルのない登場人物ばかりと思うけど、この話には純粋なキャラクターしか登場しないので、全員を応援できるし、出来るものならこの絡み合った時系列を綺麗にして、何事もなく皆が幸せになれるようにしてあげたいと心から思う話

  • お互いを思う気持ちが切なすぎる!
    ロマンス小説をよんで初めて泣いてしまった。

  • 19世紀後半 アメリカ 舞台は良い
    寡黙なカウボーイヒーロー
    ヒロインがヒーローに親切を返したいと思う気持ちが少しずつ愛情に変わっていく

  • 19世紀後半。
    家族を失ったアメリアは一年に及ぶ文通で敬意を抱くようになった、まだ見ぬ婚約者ダラスのもとに嫁ぐためひとりテキサスへとやってきた。
    しかし駅でアメリアを出迎えたのは、怪我をしたダラスの代わりにやってきた弟ヒューストンだった。
    戦争で傷を負い、眼帯で顔を隠す寡黙な彼とダラスの待つ牧場を目指し、数週間に及ぶ荒野の旅に出るふたり。
    はじめは戸惑っていたふたり多だが、様々な困難を乗り越えるうちに絆が生まれ、惹かれ合うが―
    互いに恋心を打ち明けられないまま、目的地は近づき…

    想い合っているのに約束に誠実であろうと諦める、諦めようとするのが切ない…
    影絵、質問か挑戦かゲーム、野生馬の捕獲…徐々に近付いて行く過程が素敵だっただけに。
    ヒロインがひたむきで素敵-戦後の庇護者がまだ良心的でよかったよ-
    ヒーロー3兄弟は父親の呪縛が辛いね。全く各個人の性格性質を省みない理想の押し付けが…良くも悪くも長兄がそれに応えられたのが。
    牧場到着日にレディに対する態度について部屋の外で相談する3兄弟は面白かった-
    夜に上手い具合に邪魔が入るのも。
    自然の描写も力強く美しい-

    あとがきも興味深かったです-アメリカ大陸にもともといたと思ってたのに、15世紀まで牛も馬もいなかったなんて驚き!
    長兄・末弟のお話は未翻訳のようで残念。

  • それなりに良いお話だったと思うけど、読み直しはないかな。

  •  ロマンス小説。個人的にはこういうアメリカの荒野を舞台にしたロマンス小説そこまで好きでもないのですが、この作品は登場人物の心理描写が丁寧で、読んでるうちにそっと引き込まれました。なによりも主人公のアメリアが魅力的。傷ついたヒーローがそのヒロインの影響で失った感情を取り戻していくのには心を打たれる。こういう人の心の揺らぎを感じられる作品っていいですね。感動した。お兄ちゃんもいい男だったけど運が悪かったのか。

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