ポール・スローンの思考力を鍛える30の習慣

  • 二見書房
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感想 : 93
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576101903

感想・レビュー・書評

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  • 人間の思考は習慣や常識等の先入観に縛られがちであり、
    「なんとなく」で物事を判断しがちである。

    習慣の逆をやってみたり、常識を疑ってみたり、
    「なんとなく」でなく数字を使って考えてみることで、

    よりよいアイデアや、より正しい判断が行えるのかもしれない。

  • 使わない頭は退化するもの。 “如何にして思考を生活に織り込むか” について、いくつかの示唆が得られる。

  • 最初にこの本を読んだときは正直『?』と思うことが少なからずあったのですが、だんだんと読み進めていくうちに『あ、なるほど、そういうことだったのか』という気づきが多い本でした。

    これは、ビジネス書の部類に入るのでしょうが、僕もこういう内容のビジネス書を読むのは正直、初めてのことだったので、読んでいて何度も首をかしげたのですが、読み返していくにつれて、その疑問が氷解していきました。この本は、ノウハウを教えてくれる本ではなく、与えられた課題を自分で思考して壁を突破するそういう「考え方」を学ぶための本だったのですね。帯を書いているレベルファイブの社長の日野晃博さんも社員教育に使われているそうで、だからこそ『二ノ国』などのヒット作を世に送り出せるのか。と納得したしだいでございます。

    主な方法をここに引用させていただきますと

    ■ 自分の考えと矛盾する事実があったら、それを受け入れられる
    ■ 言葉を操る能力を常に高めようと努力している
    ■ ものごとの理解や伝達や説明に、図や絵を役立てている
    ■ 新聞やインターネットで、自分の考えの正しさを検証しているか
    ■ 結論に飛びつく前に、じゅうぶんに質問をしている
    ■ 突飛な組み合わせを思いつける
    ■ 数多くのアイデアを出してから、それを絞り込む作業をしている
    ■ ペア式順位法など、厳密な判断のためのツールを使っている
    ■ 教えたり、説明したりするために、物語が使える
    ■ 重要度の低いことは誰かに任せたり、切り捨てたりできる

    だそうで、本書の中にその具体的な方法が示されているのですけれど、自分にとって特に必要なものは『会話の達人になる』というところと『数学的に考える』や『確率を理解する』というところでしょうか。学生時代にそこを苦手にしたまんま社会に出てしまったもので、こういうところはせめて人並みになろうと思って、この本を参考に勉強させていただく所存です。

    ほかにも、ここに書かれていることは、示唆に富んだことが多いので、きっと皆様の仕事で悩んだときにお役に立てるものだと思っております。

  • 自分が足りない常々感じる思考力。 
    ふと目に留まった本書を購入。 

    色んな考えを合わす、反対のことを考える、
    なぜ?と問う、とにかく聞き役になる 
    など、今まで読んだことはあるけど実践できていないことが
    多々。 知ってるだけじゃ意味ないですよね。。 

    少し「思考する時間」を持って自分の考えを整理する事も必要かな と思いました!(なにかと予定を詰める傾向にあるので) 

    いずれにせよ思考停止状態で人生を過ごしたくは無いので
    日々進歩するべく行動します!!

  • ◆結論 ~ 星の数 ~
    ★★:暇な時間で読めば良い(20%)

    ◆感想文 ~ 読む前、読んだ後 ~

    ◇読む前の感想

     会社の読書部で他部員からお借りしました。
     (いつも有難うございます。)

    ◇読んだ後の感想

     綺麗にまとまった内容ですし、著者の知識の豊かさも感じられ、全体としてまとまりの良い本だと思います。
     また、章立てが細かく、これほど章立てが細かい本は余りないかと思いますが、ですがこのお蔭で迷子になることは皆無でした。
     著者が訴えたいことが明確に感じ取れました。

     しかし、しかしですよ。
     何て言うか、パワーみたいなものがありません。
     今一つ、伝わるものがありません。
     そういう物足りなさを感じました。

     著者の体験談や失敗談でも良かったです。
     もっと語気を荒げて「これだけは絶対にやってくれ!」みたいなメッセージがあっても良かったです。

     何か、綺麗に収まり過ぎていて・・・。
     まあ、著者ではなく、訳者の問題なのかも知れませんが・・・。

    (参考:評価基準)
    ★★★★★:座右の書である、または、座右の書とすべきである(2%)
    ★★★★:自分の知り合い、友人、家族全員が読んで欲しい(30%)
    ★★★:「費用と時間」をかけても読んで欲しい、「内容」が非常に良い(40%)
    ★★:暇な時間で読めば良い(20%)
    ★:読んでも良いが強く薦めない、他にもっと良い本がある(8%)

  • 頭の中の話ではありますが、いわゆるメンタルや心理学ではなく、純粋に「考え方」の本です。
    いろいろな場面で、私たちは思考の枠にとらわれ、思い込みから抜けられなくなっています。思考の枠は、問題解決を速やかになしたり、過去の事例に倣ったりするときには有用ですが、これまでになかった解決策や考え方を導き出すときには、邪魔になってしまいます。
    そういった思考の枠を外すことはできなくても、その存在に気づかせてくれるのが、この本だといえます。

    作者のポール・スローンは、「ウミガメのスープ」でも有名です。有名です、といいながら自分がこの問題を知らなかったのですが、ネットに上がっていた解説を見てなるほどと思いました。ウミガメのスープの問題も、発想の枠を外さないと正解にたどり着けないでしょうから、本書にも共通するものがあります。

    本書には思考力を広げ、あるいは深める30パターンの方法が示されています。そのうちのいくつかは実践しており、いくつかは実践できていないまでも知っていましたが、自分にとって初めて知る内容もあり、こういう考え方や方法もあるのかと感心しました。
    そのうちの1つが、7章「平行思考」の6つの帽子で、議論に参加している全員が、議題への取り組み方を一致させるために、色ごとに意味を持った6色の帽子をかぶるというものです。「平行思考」そのものの定義は本書に出てきませんでしたが、ある意見に対して批判的に物事を考えていく対立的な思考法と対照的に描かれているので、意見を対立させず、全員が同じ方向をむいて議論する思考法ということになりそうです。

    よく似た言葉で、「水平思考」(9章)というのもありますが、こちらは思考の枠の中で考える「垂直思考」と対になる言葉で、思考の枠を超えて自由に発想することを指しています。水平思考が簡単なようで難しいのは、誰もが思うとおりでしょう。
    水平思考の代表的なパズル集としては、多湖輝教授の「頭の体操」シリーズが知られていると思いますが、自分の場合は多くの問題と答えを覚えてしまったので、「頭の体操」が思考の枠になってしまい、あまり水平思考の役に立っていません。水平思考は数をこなせばいいというものではなく、頭の中のパラダイム転換が必要で、それゆえ難しいのだと感じます。水平思考が日常的にできる人にあこがれますし、そういう人がアイデアメーカーになれるのだろうと思います。

    自分は発想力が足りないと感じていますし、それでも企画をやりたいと思っていますので、これからも鍛錬が必要な部分です。
    思考の枠を外し、自分の限界を破り、新しいステージへ上っていきたいものです。

  • 考えるための30の習慣が載ってます。考えることの元になる事柄から具体的スキル、そして実際の自分への導入に至るまで…かなり濃い内容で、何度も読み返しする場面に遭遇しそうな気がします。(^^) ブログにしました。
    http://ameblo.jp/148take/entry-10984177736.html

  • よかった!わかりやすくてスーって文章も入ってくるし、簡潔!
    図書館で借りたけど買ってもいいかなと思う本。

    この本に書かれていることを継続することができれば
    かなりのアイデアマンになれると思う!!

    悩んでるときもこれを読めば何かしらのひらめきがありそうだし

    やっぱ買いかな。

    あと、語彙を増やすため、類語辞典を買う!
    アクションを起こしたくなる、刺激の多い本だと思います。

  • 内容は玉石混交。どうしても頭から離れない部分が。「無意識の内に前提としていること」ありませんか?
    自分の中での事実が、もしかしたら前提条件から導かれているかもしれない。いつもと違った視点を!

  • 社会人になってから読ませてあげたい本。

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著者プロフィール

国際的経営コンサルティング会社デスティネーション・イノベーションの創設者。
英IBMのトップ・セールスマンとして活躍した後、コンサルタントに転じる。主なクライアントとして、米国ボーダフォン、グラクソ・スミスクライン、フィリップ・モリス、IBM、エクアント、BT、プルデンシャル、ロレアルらがある。
水平思考論理ゲームで話題になった『ポール・スローンのウミガメのスープ』をはじめ10冊の著書があり、また多数の論文も著している。

「2007年 『イノベーション・シンキング』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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