理想の王子様とはちょっと違うの ~砂漠の恋の一期一会 (ハニー文庫)

著者 :
  • 二見書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576211237

作品紹介・あらすじ

父と兄を捜すリーンを助けたのは、王子と同じ名を持つ盗賊団の一味、ファイサル。彼はリーンを未来の妻と呼ぶけれど…。

感想・レビュー・書評

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  • 裏表紙に書かれている粗筋と本編の流れが多少違ったことに少しツッコミを入れたい。
    本編も何故か最後だけ一人称の文章になったのも気になった。
    本編は三人称なのに、何故に?
    ときめく物語なのに、担当さんの仕事が甘い気がして勿体ない。

    閑話休題。

    父と母の物語のような出会いの美談から自分もそんな相手が現れてくれることを夢見る少女リーン。
    母親に似た美しさを持ちながら、父親仕込みの剣の腕、兄譲りのじっとしていられないじゃじゃ馬性格というそのギャップ。
    そこにどうやらファイサルもやられた模様。

    リーン自身はファイサルに振り回されていると感じていたようだが、実際はファイサルの方が思い通りにならなくて随分振り回されたと思う。
    留守番しておけと言っておいても正義感と責任感の強さもあって抜け出すし、何だったら命の危険に晒されているところに何とかファイサルが追い付くなんて場面もある。
    そりゃ振り回されても仕方あるまい。

    ただリーンに対してのファイサルの態度が割と軽く、すぐ婚約者だ嫁だと言うので、リーンはときめきつつもツンデレのごとく彼の好意を突っ撥ねる気持ちも分からなくはなかった。
    本気度が伝わらない、読んでいるこちらにも。
    だから、最初からちゃんと好きだったという趣旨の告白にはリーン以上にこちらが驚いた。
    え、そうだったんだ!

    リーンは父と兄が生死不明で二人を探しているという状態なので、なかなか色恋に突っ走る余裕はなかったけれど何だかんだでファイサルの押し勝ち。
    リーンも何だかんだで最初から惹かれていたから、色々乗り越えた先は彼女も積極的になり求め合う二人に。
    前半のツンデレすれ違いを払拭する勢いで濃厚な展開を見せてくれた二人だった。
    さすがハニーなレーベルである。

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