目指すは円満な破談ですが旦那様(仮)が手強すぎます (ハニー文庫)

著者 :
  • 二見書房
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本棚登録 : 30
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576211589

作品紹介・あらすじ

ジリ貧貴族のリリーシアは、次期宰相と目され今をときめくデュークから求婚されてしまう。にわか婚約生活が幕を開けるけれど…。

感想・レビュー・書評

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  • 宰相補佐官という地位は手段であって目的ではない。
    その立場も財力も全ては彼女のため。
    その愛、非常に重い。
    しかも初手から道端でプロポーズ、彼女の家族を金の力で懐柔、そりゃ彼女から警戒されても仕方がないと思う。
    彼女が真意を疑うのも自然な流れかと。
    好きという想いが強すぎて、逆に遠回りしていた気がする。
    最初からあなたが好きです一言で済んだのではないか。
    やり手の筈なのに、俯瞰すると随分不器用なことをしていたのでは、かれ。

    デュークの気持ちが本物なのは側から見ていたら一目瞭然なのだが、上記の通りの状況で、リリーシアが素直に受け止められる筈もなく。
    一応弱みを見つけられたら言うことを聞きましょうという契約も結ぶが、それは彼女の気持ちがついてくるかついてこないかの違いであって、結婚すること自体には変わりないような。
    特に大きな陰謀とかリリーシアに命の危機的状況が訪れるようなこともなく、最初どん引いていたリリーシアがいかにデュークに懐柔されていくのか、その様を楽しむ作品だったと思う。

    後、彼がいつどこでリリーシアに惚れたのか。
    金も地位もある人が何故そこまでリリーシアに入れ込んでいるのか。
    気になって気になって仕方がなかったが、それが明かされるのは終盤になってから。
    待たされた割に細やかなきっかけではあったが、案外天才肌の人間が恋に落ちる瞬間はああいうものかもしれない。

    TL小説なので濡れ場もそれなりにはあるが、本番は最後の最後に一回。
    ちょっと意外ではあった。
    お触りはいっぱいあったのだが、案外デュークは生真面目さんであった。
    婚約も仮状態が長かったから、仕方ないか。

    なお、このデューク、挿絵の色気が本当に半端ないので、作者さまも言っていたが直視がなかなか難しいほど。
    イラスト担当者様が楽しんで描いたのがよく分かるイラストなので、そこも見どころである。
    めちゃくちゃ麗しかった……

  • こんな鈍感な人いる?ってくらいの鈍感っぷり。不安と期待で目を逸らしたって言われた方がまだ納得出来る。ヒロインなのに好感が持てない。これならヒーローの執着っぷりの方に焦点当ててほしかった。

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著者プロフィール



「2021年 『成り上がり陛下に閨の手解き(仮)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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