騎士団長は恋人が愛くるしくてたまらない! (ハニー文庫)

著者 : こいなだ陽日

• 二見書房 (2022年6月13日発売)

作品紹介・あらすじ

孤児院勤めのサニアは悪徳領主に愛人契約を結ばされてしまう。窮地を救ったのは密かな想い人、国境騎士団団長クローヴァスで…。

感想・レビュー・書評

[いこさんの感想 · 2022年6月21日]

ヒーローに対してあるキャラが言い切った「ただの変態だろう」のツッコミが的確すぎて。
どこの世界にヒロインにパンツを見せろと強要するヒーローがいるのだ（だからここにいた）
まあそれには、色々と理由はあるのだけれど。
そもそもの始まりが結構特殊な状況だったから、説明に困る。
しかも、それであわよくば「責任を取ってください」展開になればいいとまで思っていた模様。
イケメンだからこそ許される所業ではなかろうか。
この人、騎士団長様の筈なんですけど。
ヒロインが好きすぎておかしくなっていらっしゃる。
何しろ結ばれてからは「ちゃん」呼びになるので。
逆じゃないのか……

パンツの一件から始まり、気づけば領主の愛人契約を結んでしまったヒロインを救うべく、ヒーローが頑張りつつもヒロインを美味しくいただくお話。
なお最後もパンツで締める徹底ぶり。

結ばれてからは領主そっちのけでいちゃついているし、危機もなんだかんだで乗り切ってしまう二人である。
大きな鼠の件はかなり笑った。
無論、大きな鼠こと領主には、きっちりとざまあ展開が待ち受けている。

色々とマニアックな展開を乗り越えなくてはいけない二人だったが、彼女はずっとマザーとして子供たちを見てきた、自分のことは二の次三の次で頑張っちゃういい子なので、是非ヒーローには存分に甘やかしていただきたい。
いや既に激甘か……まあ年の差婚だしね、可愛がりたくなるのは分かるけれども。
ただちょっと心配になる部分もあるだけで。

著者プロフィール

2018年「宮廷魔導士は鎖で繋がれ溺愛される」で出版デビュー。

「2020年 『わたしのヤンデレ吸引力が強すぎる件』 で使われていた紹介文から引用しています。」