- Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
- / ISBN・EAN: 9784576220970
作品紹介・あらすじ
累計20万部突破、映画化も大ヒットしたベストセラー・ノンフィクション第3弾。事故物件に実際住んで体験した不思議な話を間取り付きで紹介。
感想・レビュー・書評
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ついに迎えたシリーズ3の一冊。
タニシさんは相変わらずで何が起きても冷静に受け止めそう。
そして自分が事故物件に住むことで、警察や近隣住民への迷惑など周りを気遣う気持ちが今回記されているのがなんだか良かったな。
タニシさんの事故物件リポートよりも、さまざまな人の体験話の方が怖かった。
死ぬ時に自分の手を見る「手鏡」は初めて知った。そしてDVだの虐待だの…なんだか今流れている時間、生きている人の方が怖いかも。
世の中、限られた間取りで必死に生きてる人がいるんだな、ってことがしんみり残る。
どの写真もモノクロで良かった〜。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今回この本を読んでみて実話の怖い話は苦手だなぁ、と気づきました。
タニシさん凄いです。
行灯行列の話と大阪のアパートの話が私的には怖かったです。 -
事故物件住みます芸人松原タニシの恐い間取りシリーズ第3弾。
2021年ですべてを失うといわれてたタニシさん生きててよかった~!笑
殺人事件のあった家で血痕とかそのまま残して売りに出してることなんてあるんだ!?とびっくりした。そんな家借り手あるのかな。何年間も人が立ち入ってない廃墟みたいな物件に寝泊まりして体調崩すのは霊的なもののせいじゃないと思う…。
5章あるうちの2~4章は人から聞いた実録怪談の紹介になっていて、一応各エピソードの最初のページに間取りが載ってるけど、家とか間取り全然関係なかったり、ネタ切れ感が否めなかった。まぁそんなに頻繁に引っ越しを繰り返すわけにもいかないし、仕方ないか。
巻末に歴代事故物件の付録つき。 -
シリーズ3作目!夜には読めない…。
意外と短くて説明が足りないくらいのほうが怖かったりするから怪談はおもしろい。 -
「事故物件に住んじゃいました」
レポート的ノンフィクションかと思って読み始めたら、
読んでるうちにだんだん事故物件を介して
知り合った人から聞いた怪談実話系になっていって
ものすごく怖くなってしまった。
私自身霊感ないから霊的体験もしたことないし
「死んだらどうなるのか」なんて考えたこともないので
死んだ後にも場所に留まり続ける念があるとは。
結果的に自分の生死観が揺さぶられる
読書体験になってしまいました。
挿入される物件のモノクロ写真もたまらなく恐怖。
紹介されてるどの話も怖ろしかったけど、
(血痕べったりついたままの家を期間限定とはいえ
他人に貸すのかっていう……)
「ロマンチストのなれの果て」が印象に残ってる。
それにしても15軒目の餓死(子供)って。絶句。
何があったのか、あれこれ想像してしまうよ。
物件の向こうに雄弁ではないものの人生が透けて見える -
事故物件住みます芸人、松原タニシさんの事故物件本の3冊目。
冒頭に驚く。勇気ある構成だ。
自分が住むことになった事故物件に関しては、感情の揺れはあるものの、聞いた事故物件の話に関してはものすごく淡々としてる。怖がらせるような要素を廃した書き方。なのに怖い。少ない情報から「あれ?」と前のページに戻るような。新耳袋を読んだときに近い気もする。
いつか自分も死ぬ。そうすると高い確率で事故物件になる。事故物件だから怖い、ではなくて、ただそこで人が死んだことがはっきりしてるだけの物件なのかも。(地球創世記から考えれば、生き物が何一つ死んだことの無い場所はない気がする) -
サイン本購入しました!!
冒頭住んだ事故物件の話があるが後半は普通に見聞きした実話怪談収録
今回は割と殺人物件多め
それにしても事故物件のリフォーム前に住むっていうのはなんのために?!怖…!
前作二作と同様に割とさっぱりした文章で読みやすい
オマケ収録の物件案内風事故物件紹介はキャッチーで良い
死ぬ前に手を見る、というのを同じタイミングで違う書籍で知ったので有名な話なのかしら
たまに聞くけれど、幽霊がいる部屋はくじ運がつくというのはよくあることなのかな -
タニシさんの住んだ事故物件話よりも、タニシさんに寄せられた一般人の事故物件話がぞわぞわして良かった。
怪談話とはまた違う味があって良い。 -
良い意味で、3巻目なりの味わい深さが出ている。単なる怪談、ヒトコワというような恐さだけではなくて、淡々とした悲惨さの裏に潜む様々な人生みたいなものが切り取られていて興味深い。
私はどちらかと言うと、怪談に人間味とか悲哀とか情緒とか、とかく恐怖以外の要素を持ち込まれるのを嫌う方なのだが、今回の場合はただの恐い話ではなくなるのが全く嫌ではなかった。おそらくそれは、感動ポルノみたいな流れにならないよう著者が意図的に内容を客観視して冷静に綴っていったからだと思う。あと、私が嫌いなパターンの一つに「結局人間が一番恐い」みたいな落ちがあるのだが、そういう流れに持って行く気配もなくて小気味良かった。
読んでいる最中の気分としては、アレだ、TV番組の『家ついていっていいですか』(の、オカルト版)を観ているような感じ。それぞれの人生やそれぞれの恐怖があって、何を脚色するわけでもなくその淡々としたそのままのストーリーが何故か妙に心惹かれる、みたいな…。新しいジャンルとして成り立つんじゃないかと思うくらい、絶妙な求心力があった。
自分の知らない世界、経験できない事柄を追体験できることはいつも面白いが、この本もまた然り。うっすい内容を頑張って膨らませた感じもなく、無骨に事実を追って、目の前のものを綴って、結果的に分厚い本になったようなたたずまいなのもまたいい感じ。