消える女 (二見文庫 リ 1-16 ザ・ミステリ・コレクション 刑事コロンボ)

  • 二見書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576920221

作品紹介・あらすじ

ロンドンに出張したまま音信を断った雑誌社の女社長…。失踪か誘拐か?スコットランド・ヤードから捜索依頼を受けたコロンボが、カメラマンの怪しげな行動を探るうち、謎めいた絵葉書が送られてくる。巧妙に仕掛けられた野望の罠のからくりとは…?これまでの倒叙ミステリーのパターンを一新した異色の長篇傑作。

感想・レビュー・書評

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  • 新・刑事コロンボ『だまされたコロンボ』(第51話)のノベライズ版である。この『だまされたコロンボ』は、私の中のベスト3に入る作品だ。なぜなら、いつもの倒叙方式を取らず、しかも思わず唸ってしまうようなあのラストシーン。小説版もつい読んでみたくなるのも無理はない。ノベライズ版は、『消えた女』というタイトルとなっている。

    さて、ストーリーは映像で何回も見ているからわかっているが、小説版ではどう変わっているのか、それとも同じなのか興味深く読み進めたが・・・結果は、違和感があるほど、だいぶ違っていた。

    違和感を感じたのは、まず犯人の名前から違っていたこと。それ以外にも、映像版と小説版の違いは多い。「犯人がいる屋敷の名前」、「スポンサーの名前」、「雑誌の名前」、「映像版では登場しない編集長や新刊」、「死体の隠し場所」など。極めつけは、ラストの種明かしの仕方がかなり違うとともに、映像版に比べてインパクトがかなり弱い。あの映像版のすばらしいラストとはあまりに違うのである。

    なぜこんなに違うのか? ノベライズ版と出版日と、映像版の放映日を確認して気がついた。ノベライズ版の出版日は、1992年4月。一方、日本でのテレビ放映日は、1994年6月(アメリカでのテレビ放映日は、1990年1月)。たぶん映像ができる前の脚本段階で小説版はかかれたのであろう。

    映画やテレビ作品で原作があるものは、映像のほうが原作の出来を越えることはあまりないが、ことノベライズとなると、逆になることもあるのだとわかった。ちょっと残念。

  • 4576920227  270p 1992・4・25 初版 

  • (メモ:中等部3年のときに読了。)

  • ロンドンに出張したまま音信を断った雑誌社の女社長…。失踪か誘拐か?スコットランド・ヤードから捜索依頼を受けたコロンボが、カメラマンの怪しげな行動を探るうち、謎めいた絵葉書が送られてくる。巧妙に仕掛けられた野望の罠のからくりとは…?これまでの倒叙ミステリーのパターンを一新した異色の長篇傑作。

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