- Amazon.co.jp ・本 (457ページ)
- / ISBN・EAN: 9784576940991
作品紹介・あらすじ
愛を見つけ、やさしさを知った24歳の夏。
感想・レビュー・書評
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イライラする!
ギルバートにもグレイプ家の人々にも町の人々にも。
タイトル通りだ。
しかし、どことなく覚えのある感覚でもある。
この状況から抜け出したいのに、怖い。
家族のことは鬱陶しいのに、愛している。
クライマックスは感動的だが、すべてが解決するわけではない。
要するに、とか、まとめると、と言えない感じが、この小説の面白さかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ダンナと一緒に図書館で原作本を借りて来た。ダンナはノベライズだと思って読み始めたが、「なんだかおまえの書く愚痴小説みたいで読んでいられない」と途中でギブアップした。どうやら映画の中のギルバートはとても美化されていたので、そのかっこよさを読みたかったらしい。
愚痴小説、大いに結構!な私にとっては、最高の1冊だった。ギルバートは明るくなく、いじいじしている。映画の中ではいい人がたまにキレる、と言う感じに描かれていたが、実際はしょっちゅう小さいことでキレていたのだ。勤め先のタマゴを割ったりして。そういう小さな「怒り」がギルバートの(私以外の誰か他の人の)心の中にいつもある、ということを確認できるとなんだかうれしい。
ダンナはこの映画を、家族という足かせに縛られて、片田舎から飛び出せないでいるギルバートを自分に重ね合わせて感動したようだ。映画では彼のかわいそうな部分が描かれている。けれど原作では「縛られている」のではなく、彼自身が「縛っている」ということがよく表れていた。彼の父は自殺をしてしまった。彼の兄は家を飛び出してしまった。そのどちらもしないでいる自分を「いい人」と勘違いしている。そこにベッキーという女の子がやってきて、「どちらかを選ぶのではなく、あなたなりの生き方がある。大切なのは中身」であることに気付かせる。(映画の中では単にきれいな女の子とのラブストーリーとなっていたが)
ダンナにも絶対読んで欲しいなぁ。彼は私を足かせだと思っているようだから・・・・。
原作者のピーターヘッジスという人は、この作品で小説家デビューしたそうだ。そして映画化にあたって自ら脚本化した。その後、何か書いていないかな、と探してみたが、ヒットするのは、新しい監督作品の映画だけだった。う〜〜ん。映画もまぁ興味あるけれど、この人の本がもっと読んでみたかったなぁ。 -
よく憶えてませんが感動し気がします。映画を今度見ようと思ってます豪華キャストです。