ぼくとテスの秘密の七日間 (文学の森)

  • フレーベル館
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本棚登録 : 132
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  • Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784577042182

作品紹介・あらすじ

テッセル島で出会った女の子、テス。ぼくよりちょっと年上で頭ひとつ分、背が高い。それに、ヘンなことが好きなんだ。テスはパパを知らないんだって。そんなことって、あるわけ?初めて会ったヒューホを「パパ」と認めるかどうか、テスはじぶんで決めたいと願っていて、サミュエルはそんなテスの秘密の計画に手を貸します。家族ってなんだろう。少年サミュエルの心が旅する七日間の物語。2014年旗と吹流し賞受賞(CPNB/オランダ図書共同宣伝機構選定)。

感想・レビュー・書評

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  • 自分の存在を知らない父親と接触することによって自らの存在意義を確認する少女。
    家族や友人との、いつかは訪れる別れについて考える少年。

    1週間の休暇の間に出会った2人と、彼らを取り巻く人たちの物語。

    児童書らしく、最後はハッピーエンドでいいけれど、このお話は万人向けなのだろうか?
    それとも、どんな境遇にいても、このくらいの話は受け入れられるようになるのが高学年なのだろうか???

    作品として非常に優れているものとはいいがたいが、及第点には達している。このテーマ(親から認識されていない子)がお薦め本としてOKなのならば。

    残念なのはやはり絵。表紙は別にいいのだが、挿絵は興ざめ。
    不必要に漫画チックだし、物語と表情が合っていない点も気になる(特に56ページ、177ページのヘンドリックさん)。

  • テッセル島で出会った少し年上の女の子、テス。
    ちょっと変わっていて、でもそれが一緒にいて面白くて、ぼくであるサミュエルは楽しかった。

    テスにはお父さんがいないことを知り、島に来ているヒューホを自分のパパにするかどうか、一緒に見極めることになる。

    ヒューホが島に来ることになったのは、テスがかかわっていること。
    生きること、死んでいくこと。
    そして、産まれてくること。

    テスと一緒に過ごした時間で、サミュエルが悩みながらも考えを導き出していく様子。

    ちょっとまどろっこしいような言い回しがあるような気がして、いまいちピンとこないようなところもあったような気がするけど
    いい話だと思う。高学年向け課題図書。

  • 意外にも良かった。
    途中たらたらしていて、何度か放り出しそうになったけれど、最後まで読むと、なんともいえない充足感。
    主人公の気持ちをきちんと丁寧につづっているからだろう。登場人物に立体感がある。良作。

  • ゆうりの本!海外文学おもしろかったー!

  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00275642

  • ドイツの児童文学。父親を知らない少女が、偶然から父を知る。自分のことを隠して父親に会うが……という話で最後はハッピーエンド。現実はこんなにうまくいかないだろうなとも思うけど、児童文学だからこれで良いのかなと思う。

  • 私もこんな島に滞在してみたいけど、一人じゃ無理だなー

  • 小学校高学年くらいからの児童書。父を知らないテスの父親探し?を手伝うぼくの夏休みの1週間。自分が産まれた意味を考えることのできる作品。

  • 2015年度課題図書(5&6年)

  • 旅行先で出会ったテスという少女と「お父さん」を巡って、少年サミュエルが深く考えるお話です。テスのパパは、もう11歳になる娘の存在を知りません。テスは自分でパパを見つけ出し、自分が娘だと伝えようとしましたが…。大切な人ととの、大切な時間について考えさせられました。

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著者プロフィール

1981年、ロンドンに生まれ、オランダのデン・ハーグで育つ。15歳で学校生活のコラムをフォルクスクラント紙に連載し、注目を集めた。邦訳に『ぼくとテスの秘密の七日間』(第61回青少年読書感想文全国コンクール課題図書)、『100時間の夜』(以上、フレーベル館)があり、オランダでは「この時代のもっともすぐれた児童書作家のひとり」と評されている。『Gips(ギプス)』(未邦訳)で2016年に金の石筆賞(オランダの児童文学賞)、本作も2017年、オランダ銀の石筆賞を受賞。また『ぼくとテスの秘密の七日間』の原作が映画化され、2020年春、日本でも公開される(邦題は『恐竜が教えてくれたこと』)。

「2020年 『おいで、アラスカ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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