- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784577045497
感想・レビュー・書評
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図書館本。小4のゆなの家族に、赤ちゃんが産まれる。父母は無事に産まれるように最善を尽くす、がそこがゆなに伝わらないまま、祖父母の家に預けられます。祖父母は活版印刷を営んでいて、その仕事にゆなは興味を持ちます。
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4年生のゆな。お母さんが出産を前に入院することになり、夏休み中のゆなは、じぃじの家へ行くことになる。そのことを伝えられた時、お母さんにひどいことを言ってしまう。じぃじの家は、九州の海辺の町の「文海堂」という活版印刷所。
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妹が生まれることになり、お母さんと離れておじいちゃんおばあちゃんに夏休みの間あずけられることになったゆな。活版印刷という題材とあたたかな挿し絵がよいですね。子供の一夏の成長も感じられる。子供心にも響くものがありそうな。
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[墨田区図書館]
題名からふと手に取った絵本。物語の詳細まではわからなくても、表紙絵と題名から思い描いていた通り、子どもからお母さんへの改まった見直し(実際は謝罪と思いやり)の言葉が出るまでのお話だった。
ちょうど主人公も女の子とはいえ息子と同じ小4。このお話は、新たな姉妹が増える際のお姉さんとしての喜びと葛藤、その過程で傷つけてしまった両親への意地と後悔、そして謝罪へと至るよくある流れとなっている。そしてその心を解きほぐすやわらぎと変化に、祖父母、祖父母自身の後悔(類似の打ち明けばなし)があるところも。
ただそこに、活版印刷という、祖父母の稼業が差し込まれてくるのが一つのポイント。筆者の綴る文体自体からも柔らかさが出るのだろうが、この稼業の"手仕事のよさ"が導く人との出会いが、ゆなの心に触れていく。
"改めて"そのあたたかい文字が見直されている「活版印刷」のよさが、ゆなの心にできてしまった後悔の穴ぼこ"うめ"にも通じていると思う。そしてもちろん、今の大人でさえ知らないか、知っていても恐らく知識だけであろう活版印刷というものとそのよさを、子どもたちにも伝える本でも。ぜひ子どもたちに読ませてみたいな。 -
お母さんが入院することに決まって、お父さんは、ゆなは九州のじいじの家に預けると決めてしまった。もう4年生だから、お母さんの代わりに夏休みn家事をするくらい出来ると言ったのに。あまりに急で、ゆなはお母さんにひどい言葉を投げつけたまま、別れることになってしまう。
九州のじいじの家は、昔ながらの活版印刷所「文海堂」。数えきれないほどの活字に囲まれて、活版印刷のことを知る。6年生の友達もでき、ゆなの一夏の成長物語。 -
とても優しい気持ちになれました。
挿絵もあたたかみがあって良かったです。