- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784577048948
作品紹介・あらすじ
小4の木下守は、はずかしいと顔が真っ赤になる赤面症であることが悩み。クラスの人気者の大我にからかわれると、いつも正義感の強い周一が止めに現れて、余計に注目をあびてしまい……。
周りに流されず、自分で考えて行動することで、世界は変わっていくーー
そっと背中を押してもらえる物語です。
佐藤まどか氏、第60回日本児童文学者協会賞受賞後の第1作!
感想・レビュー・書評
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赤面症がコンプレックスな少年と『セイギのミカタ』のお話
ぼくは赤面症がコンプレックスだ。
人から注目されたり、恥ずかしかったりすると顔がパァーッと赤くなってしまう。
そのせいでからかわれたりするんだけど、ぼくはそのことをお母さんたちに言っていない。
学校ではどうか聞かれるといつも『上手くいっているよ』と言ってしまう。
どうしてぼくは嘘を言ってしまうのだろう。
面白かったです。
トマトマンってやだねえ。
赤面症なんだからいいじゃないか。
自分だって赤面症になってからかわれてみろよ!(笑)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
小4なりたての赤面症の男の子が主人公
周一の真っ直ぐさがとてつもない
自分のことに対しては鈍感なのに
本当の正義とは難しいかもしれないが
ちょっとずつ勇気を出してまわりに流されずに行動したら少しずつよい方向に変わっていくかもしれない -
図書館本。読売こども新聞2021年のイチオシ100冊から。「セイギのミカタ」至極まっとうな言動をするために、クラスで浮いてしまう周一と、赤面症でからかわれがちな僕。群れることが嫌いなひとみ。クラスで孤立している三人三様を書いてます。
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小学校低学年〜中学年向けです。
テンポも良く、読みやすい印象を受けました。
ぜひお子さんと一緒に、意見交換をしながら読んで頂きたい一冊です。
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間違ったことを間違っていると指摘するのは難しいこと。(関西風で言うならば)いいかっこしいと言われてしまうこともある。日本は同調圧力の国だからこういうことができるこは素敵だなと思う。赤面症の主人公は著者の幼少時代がモデル。
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自己満足だって言われても、自分の思ったことや「おかしいことはおかしい」って言うことって、まちがってないと思う。ちょっと勇気もいるけど、できたならきっとかっこいい。
(一般担当/1号と2号) -
子どもは良くも悪くも素直だ。思ったことは言葉にするし、悪いことだと思っていないとタチが悪い。それでも教室という空間では、不思議な上下関係があったりするよね。
みんなきっと少しずつ弱くて、成長途中。それでも悩みながら進んでいくんだろうな。 -
四年で大我という、強くて周りをいじってからかう男子と、間違ったことには許さない、賢い周一両方同じクラスになった木下。赤面症で直ぐに真っ赤になってトマトマンとチーム大我からからかわれる。
前の席のクールな川上さんという女子との、主に四人の関わりから、木下が自分を表現できるまでを上手くお話にしている。周一がマジメで頑固で面白いキャラ。