オリーブオイルでフランス菓子―おいしくて、体にもいい、新しい味のお菓子作り

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  • Amazon.co.jp ・本 (103ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784579211036

感想・レビュー・書評

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  • バターの匂いが苦手だけどお菓子を作ってみたくて。オリーブオイルなら常に家にあるので。

  • オリーブオイルでフランス菓子を作るのはなぜ?

    そんな疑問もあるかも。答えは、健康を意識してのことだ。

    フランス菓子はバターやクリームを多用している極端な高脂肪食。だがら頻繁に食べ続ければ、肥満や動脈硬化、心臓・脳の梗塞を招きかねない。
    バターやクリームといった脂肪がいけないのであれば、オリーブオイルだって油(脂肪)なのだからやっぱりダメなのでは? 
    しかし、同じ脂肪であってもこの2つは別の種類の脂肪。健康面で大きな差があるのが医学的に確認されている。
    バターやクリームの動物性脂肪は飽和脂肪酸。摂りすぎれば体にダメージを与えるのは周知のこと。
    一方、オリーブオイルは一価不飽和脂肪酸で、動脈硬化や心臓・脳の梗塞を防ぎ、アレルギーや便秘解消などに効果がある。太りにくく、インスリンの効き目をよくする効果もある健康にいい油なのである。
    だから本書は、健康面からみると問題のあるフランス菓子だけど、せめて油だけでも健康にいいオリーブオイルに替えて作ってみたいという声に答えてくれているのである。甘いものが大好きだけど、健康上食べるわけにはいかない方のためのスイーツ・レシピでもあるわけだ。

    私はケーキ類が大好きで、それなのに健康も気になる人間なので、これはいいレシピ本だと思った。実際作るとなると、未経験者の私にはまだ手が出ないが、いずれは作ってみたいと思いながら読んだ。
    写真がいい。素朴なフランス菓子が雰囲気ある佇まいで胸を張っている。あぁ〜、早く作れるようになりたいなぁ。そう思った。
    ただ、もし実際作るとしたら、作業工程ごとの写真がないのがちょっと心細いけれど。

    そうだ、最後に。オリーブオイルは植物油だから、「うちは料理に植物油を使っているから健康に良かったんだ」と思ったとしたら、残念ながらそれは間違い。植物油でも、オリーブオイルなどの一部の油を除いて、多くの植物油はリノール酸などの多価不飽和脂肪酸という油で、健康面には問題がある。リノール酸は酸化されやすくアレルギーや炎症の原因になるそうだ。この健康情報は本書からではなく、健康雑誌などで読んだのだが、ネットで調べると確かにそうだった。(トランス脂肪酸などで検索するといい)

    私は油断するとコレステロール値が上がってしまう体質なので、油には注意している。私と同じように「コレステロールが高いタイプ」や「中性脂肪が高いタイプ」の「高脂血症」の方、簡単にいえばメタボの方は注意ということだ。まずは医者に診てもらう。医者の指導の下、お酒や甘い物も控える食事療法。食べ過ぎない。それと、軽い運動でいいから1日合計30分以上を3〜6ヶ月続ける。それでダメなら薬も飲む。そういうことだそうだ。そうしないと、徳光和夫さんがテレビCMで言っているようになっちゃうよ、ということだ。

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著者プロフィール

パリのリッツ・エスコフィエをはじめ、フランス各地で料理、製菓を学ぶ。アメリカ、フランスでホームステイし、合理的で健康的な家庭料理に触れた経験を活かし、日々の食生活に取り入れやすいレシピを提案している。

「2014年 『熟成ケーキ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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