リターン! (文研じゅべにーる)

著者 :
  • 文研出版
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784580821255

作品紹介・あらすじ

めんどくさがりで、引っこみ思案だったイッキは、たまたま出あったブーメランに夢中になり、どんどん積極的になっていく自分におどろく。やがて、クラスの"おちこぼれ"三班の仲間と、大会をめざして特訓にはげむことになるが…。-ブーメラン歴二十年の作者が、手作りブーメランのおもしろさや競技ブーメランの迫力など、かんたんで奥が深いブーメランの魅力をたっぷり語った物語。

感想・レビュー・書評

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  • 国語の出題より

  • 夢中になれるものに班の友達と一緒に活動出来るって素晴らしい!性格も人生も変わっていく一樹。一期一会って本当に大事だと思いました。

  • 主人公は、小学5年生 遠藤一樹。
    人の成長に、「いい出会い」は特効薬だと感じられた作品でした。
    このお話のキーワードになるのが「ブーメラン」作者自身がブーメランと出会い長年深めてきたものでした。深め方がすごかった。オーストラリア大使館に電話をしたり、ブーメランの第一人者と呼ばれる方達と交流をしたりされたのだ。そのエネルギーが、本にとじこめられて私は、ぐいぐい引き込まれてしまった。私も、オーストラリア旅行の記念に「ブーメラン」買ったことを、何十年ぶりに思い出した。
    作家の好きな言葉「始めなければ始まらない。」がぐっと響く。
    一樹のような結果主義・評価主義のタイプの子ども達への、熱いメッセージになる。友達を通して、一樹の人間性も輝きだすことがとても嬉しかった。

  • クラスでもまったくまとまりがなかった「3班」。
    そんな彼らが、ブーメランと出合って大会に出ることになった!

    上達することの秘訣とは?
    困難に遭遇したらどうすればいい…?

    団結するって、素晴らしい!!

  • めんどうくさがりでやる気のない一樹があるときブーメランに出会う。大人たちが飛ばしているブーメランは、空のかなたから正確に戻ってくる!自分もやってみたい。一樹にしては珍しく自分からやる気になり夢中になって打ち込んでいるうちに、クラスメイトたちも仲間に入ってきた。う~ん、ちょっとめんどうだなあ…。
    ブーメランと作ってみたい、飛ばしてみたいと思える1冊。

  • 何にも何事にも一所懸命になれない遠藤。だがある日、河原で見かけたブーメランに心奪われた。

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著者プロフィール

山口理(やまぐちさとし)
東京都に生まれる。28年間の教師生活を経て、執筆に専念。自転車で日本縦断し、富士山頂を走り回り、また時には徒歩で利根川の河口から源流まで歩き通すなど、腰の落ち着かない作家である。ただし最近は、寄る年波のせいか、車を使って愛犬とふたり(?)で日本一周の旅をするという、軟弱者に成り下がった。
 登山も常に単独行で、あまりの知られていない山や、登山者の少ない山を選んで登る、といった偏屈な一面がある。(プチ遭難の経験あり)ペットとして、臆病な柴犬の「こゆき」と、凶暴ネコの「たまご」を飼っている。
 主な作品に、『直樹の学校戦争』(小学館)、『風のカケラ』(汐文社)、『時のむこうに』(偕成社)、『ぼくの一輪車は雲の上』『ゴジラ誕生物語』『リターン!』『ロードキャンピングカーは北へ』(いずれも文研出版)など多数あり。

「2022年 『生き抜け!遭難の五日間』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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