べんり屋、寺岡の秋。 (文研じゅべにーる)

著者 :
  • 文研出版
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784580822658

作品紹介・あらすじ

「娘の保育園の運動会に、家族として参加してください。」べんり屋寺岡に仕事を依頼した人は、洋菓子店「菓音」を一人で営む里砂さんだった。夫を亡くし、家族と縁を切った里砂さんは、一人娘のすみれちゃんを育てるために、運動会の日も働くのだ。すみれちゃんはまだ四歳。心細いにちがいない。でも、運動会の日、おばあちゃんが思いがけない人を連れてきて…。

感想・レビュー・書評

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  • 新刊コーナーにあったんだけれど、これ2作目なのか。夏、秋、冬、春の4部作になるみたい。

  • 小学5年の美舟の家は、売れない画家のお父さんを助けて、おばあちゃん、お母さん、従業員のカズくんと便利屋をやっている。全国版のテレビでも紹介された人気のケーキ屋さん母子が、訪ねてきた。依頼は、4歳の娘の運動会の応援に行くこと。知らない家族が応援しても嬉しくないだろうにと思いながらもその女の子になんとか喜んでもらおうと家族で奮闘するのだが……。
    この他に、幽霊騒動にまつわる霊感商法がらみの話もある。

    便利屋さん家族とその周りの人たちを、尾道を舞台に軽いタッチで描く。

    「べんり屋、寺岡の夏」の続編。「冬」「春」もある。

    軽い文体ながら、内容は悪くない。霊感商法についてはホット/コールドリーディング等にも触れられていて、今時の子どもはこんなことまで知るのか、と、苦笑させられもする。
    読みやすいので、本嫌いの子にもおススメ。

  • それぞれの個性を認めあって、思いやり合う家族、ちょっとした事件も家族の絆を深め合う。どこかとぼけたしっかりものの主人公、美舟ちゃんもお気に入り。こんな家族っていいなあ。

  • まわりに流されず自分の選んだ道を進む。
    それは時に難しい。

  • おもしろかった!
    シリーズ本で、この前に「べんり屋、寺岡の夏。」というのがあったらしい。「秋」から読みはじめてしまったけれど、じゅうぶん楽しめた。キャラが生き生きしていて、会話のテンポもよくて、一気読み。「夏」「冬」「春」を読むのが楽しみ。

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著者プロフィール

中山聖子
1967年、山口県に生まれる。日本児童文芸家協会・日本文学者協会会員。「夏への帰り道」(のち『三人だけの山村留学』として学習研究社にて刊行)で小川未明文学賞大賞。「チョコミント」(のち『チョコミント』として学習研究社にて刊行)でさきがけ文学賞。ほかの作品に、『さよなら、ぼくらの千代商店』(岩崎書店)、『雷のあとに』『パパはカッパか!?』(文研出版)などがある。

「2022年 『はっけよい、子ガッパ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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