星空をつくる プラネタリウム・クリエーター大平貴之 (文研じゅべにーる・ノンフィクション)

著者 :
  • 文研出版
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本棚登録 : 59
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784580824140

作品紹介・あらすじ

「前例がないことは不可能なのかな。いや、そうじゃない。不可能なんてだれにもわからないじゃないか」                      この物語の主人公、大平貴之さんは、個人ではできないと言われていた「レンズ式プラネタリウム」を世界で初めて個人でつくった。
貴之さんは、両親や友だちのサポートを受けながら、プラネタリウムを完成させることを目標に、苦手な分野の勉強もする。失敗してもあきらめずに、プラネタリウムづくりにはげむ。
本物の星空を再現するために、ついには肉眼では見ることもできない星までも映し出すプラネタリウムのメガスターを開発する。

感想・レビュー・書評

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  • 小さい人たちにオススメしたい。やりたいと思うこと、とことん突き進む人生、なんて素敵で、頼もしいのだろう~

  • 大平さんが蛍光塗料で部屋に星空を作っていた小学校からの半生。
    火薬まで作っていたとは。他にもロケットととか!
    大平さんの興味がプラネタリウムに集中してくれたおかげで、私たちは美しい星空を屋内で見上げられるんだな。

    大平さんの現在の夢が、SF映画みたいでワクワクしました。またいい夢を見させてもらおう。


    大平さんのプラネタリウムを昔1度見たことがある。高熱で朦朧としていて、記憶に残ってないのが残念。
    所蔵の科学館一覧で、近くにも見つけたので再チャレンジしてみようと思う。体調は整えて。

  • 子どものころから実験が大好きで、化学薬品や火薬を使った実験を繰り返していた大平貴之さん。彼のものづくりへの情熱を応援してくれる両親や周りの大人たちのおかげで、ずっと好きなことに熱心に取り組んでいました。「プラネタリウムを作りたい」という目標を持ってからは、何年も何年も驚異的な集中力と行動力で突き進んでいきます。世界初の100万個もの星を映し出す「メガスター」を完成させ、今も進化を続ける大平さん。その熱量に元気をもらえるノンフィクションです。

  • 読書感想画指定図書

    幼いときから実験、工作に熱中していた大平貴之さんの半生がかなりくわしく書かれています。

    「貴之くんは、相手の心を想像するのが苦手です。だから、みんながわかっていることを一人だけわからなかったり、気づかずにみんなとちがう行動をとってしまいます。時に、思いやりのない言葉で相手を傷つけてしまうこともありました。」

    そんな大平さんが、友だちと仲良くしなさい、とか、外で遊びなさい、とか言われずに工作や実験に没頭できる環境があったということに、家族の理解を感じます。

    プラネタリウムはいろいろな場所で、何度も見たことがありますが、メガスターの設置されているところではないようなので、行ってみたくなりました。

    数々の失敗にも、苦手なことにもあきらめずに取り組む様子、そしてなお、新たな夢を持っている大平さんに勇気をもらえると思います。

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著者プロフィール

第45回毎日児童小説・中学生向きにて優秀賞受賞。2005年、『神さまの住む町』(岩崎書店)でデビュー。『小さな命とあっちとこっち』(毎日新聞社)、『ばあばは、だいじょうぶ』(童心社)など著書多数。

「2017年 『走れメロス/くもの糸』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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