- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784580825826
作品紹介・あらすじ
普通であろうと感情や個性を押し殺して辛い日々を過ごす琴子。夏休みに一緒に暮らすことになった叔父の圭一郎は、ゲイであるのを隠さない自由奔放なドラァグクイーンだった!人付き合いが苦手な数学ガールと、我が道を行くクイーンの、カラフルでマジカルな夏休み。
感想・レビュー・書評
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凄く真っ直ぐに『普通とは』を問いてくるお話でした。
ひょんなことから、叔父さんのアイちゃんと姪の琴子ちゃんが短期間一緒に住む事になる。普通と少し離れた2人。2人は違うように見えて似ている。
世の中に違和感を持っていたり、自由に生きるってなんだろう、普通とはなんだろうと思ってる人、そんな人に読んでもらいたい本です。明るく可愛いアイちゃんに、そして言葉に少し心が解けていきます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
変わっていると言われる女子中学生琴子は、夏休みにドラァグクイーンのおじさんの家で暮らすことになる。
「普通」って何だろう。LGBTQ+、ASDだけでなく、様々な「普通」に「?」を突きつける。
この物語で窮屈さから逃れられる人もいるだろう。偏見が揉みほぐされる。
僕は子どもの頃から「普通」がわからなかった。「みんな」と同じでいられなかった。「そういうものなんだ」と開き直っていた。
でも自分と同じ感覚や感性や思考の持ち主と出会えた時に、解放された気持ちになった。やはり窮屈だったんだよね。
だから世界は様々な色や形で満ちていることを伝えていきたい。 -
ドラァグクイーンの叔父と夏休みを過ごすことになった主人公。主人公の心の成長がよくわかる良書。おじさんの難しい気持ちにぎゅんってなる。
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LGBTQ+について知れる児童書。とても読みやすい。世界はカラフルだ。色んな人が色んな生き方を否定されないで生きれたらいいな。自分とは、普通とは、を突き詰めたら難しいけれど、子どもも大人も「普通」を取っ払って考えるきっかけになったらいいな。
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お、タイトルからして攻める気満々できてるぞと読みました。やーよくできてる。LGBTQ+、ASD、各種属性の生きにくさにパズル、要素自体は結構多めに詰め込まれてるのに各人のキャラクターとしてしっかりまとまっているから詰め込んでいる感がない。万人にいい未来を志向したいですね。