探さないでください

著者 :
  • 平凡社
3.50
  • (1)
  • (4)
  • (4)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 67
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582287998

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • くも漫の方が面白かったな…

  • 作者がかつての失踪の道筋を実際に辿ってみることで、過去の自分と向き合う様子を描いたマンガ。あまり他人事と思えない感じがした。

    耐性には個人差があるし、過度のガマンは体に悪い。ある程度は他人や環境のせいにしていいと思う。なんでもかんでも自分のせいにしたら、人は生きていけない。ただ、なんでもかんでも他人や環境のせいにしていると人は変わることができない気もする。過去はどうあれ、今はここまで自分を曝け出してマンガにしている訳で、作者は変わることができたんだと思う。

    作者の父はアルコール依存症ぽく見えるけど、どうなんだろう。父と母の関係も共依存ぽく見える。親のせいにしない作者の姿勢は立派だけど、やっぱり親の影響はあったんじゃないかな。

    作者が最後に書いてる、他人に厳しいと自分にも厳しくなるというのはよくわかる。特に、若い時は正しさに囚われがちかもしれない。「人は意外とやさしい」という言葉は信じたいし、「人にやさしくなりたい」というのはそうだなあと思った。他者を見つめる視線は、同時に自分にも向いているのだろう。

  • 自分もたどったかもしれない歴史が書かれていて痛々しい。なんだかんだで今生きていて漫画家になっていたりサラリーマンに落ち着いていたりするのは勝ち組なのかもしれない。うまく生きられない子の親の気持ちも少し体験できる本

  •  過ぎ去った過去のことならそのままにしておきたいと思うのだが、作者はつらい過去と正面から向き合おうとする。そんな苦行をさらに漫画で表現するという更なる苦行ぶりがすごい。読んでいて息がつまりそうだった。

     中学の厳しい先生が、厳しいだけの一面では描かれず、暖かいところやかっこいいところなど、あこがれていたところなども精緻に気持ちを表現していたところがすばらしかった。

     息苦しさの表現が、空中に浮かんだ手首に首を絞められているなど、すごいビジュアルセンスが随所に感じられた。

  • 何がそんなにつらかったのか、著者は何に駆られて失踪当時を振り返る旅に出たのか、そして失踪当時の何がわかったのか…

    いろいろよくわからなかった。

    こういうタッチは嫌いじゃない。
    けど、Amazonなんかのレビューにある、「辛くて暗い内容だけど軽く描いてあるので読みやすい」的なものを良しとする風潮は、あまり好きじゃない。
    辛くて暗いものを重苦しく描いたっていいじゃないか。

    ただ、自分はここに出てくる人を一人、直接知っているので、、、
    その描写にはほっこりした。

  • とても面白かったです。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

中川 学(なかがわ まなぶ)
医療法人 邦徳会 邦和病院 副院長。
1982年 関西医科大学卒業
1984年 和歌山県国保古座川病院(外科整形外科)
1990年 関西医科大学 大学院博士課程修了 (医学博士)
1995年 医療法人沖縄徳洲会 神戸徳洲会病院外科部長 (外科学会・消化器外科学会:認定医・専門医・指導医)
1998年 関西医科大学第一外科講師
2000年 和歌山県海南市 琴仁会 石本病院副院長(血液浄化療法に携わる)
2008~2014年 大阪府内科医会 臨床内科推薦医
2015年 大阪府堺市 邦徳会 邦和病院(副院長)(救急医療・脳疾患・整形外科疾患に携わる)
2020年新型コロナ感染症に取り組む
外科一般・麻酔標榜医・血液浄化療法(HD/CHDF~ECMO)・NST医師・産業医

得意分野
内視鏡検査(気管支・消化管・膀胱等)・胸腹腔下手術
著書:臨床を科学するシリーズ コロナを知って知識武装

「2023年 『新型コロナ後遺症に向き合う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中川学の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×