水軍と海賊の戦国史 (中世から近世へ)

著者 :
  • 平凡社
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本棚登録 : 61
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582477429

作品紹介・あらすじ

大名や国衆に“協力”した「水軍」は江戸時代にもその編制と運用が維持され、徳川将軍家の全国支配と鎖国体制の大きな支柱となった。海上の戦いは果たして戦国時代で終息したのか。

感想・レビュー・書評

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  • 水軍・海賊という視点で中世~近世の移行期をたどる一冊。近世の統一政権へと向かう過程で、大規模化する海上戦力の要請に応えるために、段階的に編成範囲を広げていく様相とその質的変化が分かりやすい内容。

  • 戦国時代から江戸時代までの水軍のあり方について

    詳しくはこちら
    https://blog.hatena.ne.jp/takeoido/takeoido.hatenablog.jp/edit?entry=820878482934302770

  • 日本人が書いた本をよんだのだが、「朝鮮半島」のことを一貫して「韓半島」書いてあった。
    また、「一連の戦勝に貢献していたという亀甲船・・・その実態は不明である。むしろ、朝鮮水軍の主力は板屋船であった」と意味不明の文もあるし、何だろうね。
    https://seisenudoku.seesaa.net/article/480013217.html

  • 東2法経図・6F開架:210.47A/O24s//K

  • 戦国の水軍≠海賊がどうなっていったのかという話。瀬戸内の村上氏だけではなく、東海や伊勢湾の水軍についても丁寧に説明されており、なぜ武田氏が伊勢から水軍を招聘したのかもよくわかった。織田・毛利の海上軍事行動、朝鮮出兵などもわかりやすい。
    豊臣の時代から消滅していったようなイメージを抱きがちだが、徳川時代に入っても外敵への意識は残っており、水軍自体は整備され続けていた。ただ、海賊大名は必要性が薄れていっていた。例えば父祖代々海に親しんでいることが水軍を編成するための条件ではなかったこともある。
    村上氏で強調される自立性はどの水軍もそうだったというわけではない。そして陸上においても地域権力が大きな権力に統合されていくなかで、水軍も統合されていった。

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著者プロフィール

1979年生まれ。
日本大学文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。
現在、日本大学准教授。
著書に『徳川権力の海上軍事』(岩田書院)、『水軍と海賊の戦国史』(平凡社)、共著に『阿茶局』(文芸社)、共編に『本藩名士小伝 真田昌幸・信之の家臣録』(高志書院)など多数。

「2022年 『図説 徳川家康と家臣団 平和の礎を築いた稀代の〝天下人〟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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