HOUSE VISION 新しい常識で家をつくろう

  • 平凡社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582544411

感想・レビュー・書評

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  • 縮小のかしこいコントロール(大野秀敏氏)や貧しさの美学(隈研吾氏)など、社会の縮小を豊かさにつなげられるのか。
    コミュニティマネジメントや自然を受け入れる(末光弘和氏)などが豊かさにつながる。住まい(建築)と住まい手の関わり方・濃度も豊かさにつながる。
    少していねいに生きてみる必要がありそうだ。

  • 既存のものを再定義してこれからの暮らしを考える

    気になったこと

    ◉東京という都市の特異さ
    →田舎で考えた場合、距離感が全然違うなーーーー。人の考えたの変遷もゆっくりだと思う

    ◎どこからが家でどこからが街か。
    ◉最寄り駅の生活動線は家と定義することができる
    →一人暮らしだと「自分の部屋」っていう。ドアあけたらすぐ部屋。街全体が家で、自分の家は街の部屋。マンションてどっからが自分の家なんだろう。最寄り駅に帰ってきたときに感じるHOME感
    引っ越すときに同じ最寄駅を選ばないのは、引っ越してる感覚を覚えるから(同じ駅だと引っ越した感がない)

    →時期によって住み替える、無拠点生活(鳥井さん)

    ◎標準的な人などほとんどいない
    ◉家も商品も特注品の時代

    ◎空間価値から時間価値へ。
    ◉所持所有ではなく、使うへ

    ◎家は健康の土台=いるだけで健康診断ができる家=未病
    ◉オムロンが目指すホームメディカルチェック。IoTとウェアラブル
    →mini band 4ですでにやっているからよく分かる

    ◎「さみしい時代」がくる
    ◉核家族の加速、一人暮らしの加速
    →だからこそ「公共」の暮らしの拡大だよな。小杉湯とかはまさに最先端
    ★「もともと人が集まる場所」の再定義がキーになってくると思う
    →生活動線にもう一度取り込ませる設計が大事なのではないか

    ◎コミュニティは最初に一つの接点さえつくれば後は勝手に動き始める。共通の価値を見出す
    ハードとソフトの間にある「ミドルウェア」がポイント。ルールとか概念とかWHYとか

    ◎パーソナルロボットは「move」を助ける、パーソナルモビリティはまんま移動を助ける
    →移動が便利になれば住みやすさがだいぶ変わる。スマートシティもモビリティがキー

  • 住宅

  • 様々な視点から、暮らしと産業を見つめる。良い参考書。

  • ブルーノ・タウトやミールが日本で感動した建築の詳細を知りたくなった。

  • 現代の住宅事情に関する小っさな辞書みたいな感覚で読んでる。

  • 住宅の未来について考えるHOUSE VISIONの一冊。
    様々な関係者から未来を示唆する、考えるメッセージがのせられていて非常に興味深かった。

    ・日本の住宅は基本寸法が畳になっており、畳や家具も引っ越しとともに移動が可能であった。スケルトンそのものだった。
    ・住まいで何を重視するのか。キッチンを重視し、お客を招いて食を謳歌するもよし、寝室や風呂に比重をおいて、スパのようなリラクゼーションを優先させるもよし、グランドピアノを真ん中に据え、それを弾きクラスもよし、選択肢は無限に広がる。
    ・産業の可能性を可視化するとは、さまざまな産業分野の未来の交差点に立ち現われてきそうな成果物を予測し、「こうだったりして」とかたちにして見せること。決してニーズや希求に応えるような受け身の発想ではなく、世の中が期待するしていないようなことを、どこまでリアルに表現できるか。論理や経験の先に予測されるものではなく、未然の状態に漂っているものを察知し、その可能性にむけて跳躍してみせること。

  • 原研哉さんが中心となった『HOUSE VISION』というプロジェクトの
    これまで行った研究会やシンポジウムのまとめの本です。

    これから私たちはどういう暮らしができるだろうか?
    『HOUSE VISION』では『家』を中心にしてそのことについて考えています。
    今までの伝統的な日本の暮らしの智恵と、新しい技術が融合して、
    よりよい暮らしを提案する、というようなイメージでしょうか。
    研究会では建築家、メーカーの人たちがそれまでやってきた活動を通して
    どういう風な暮らしができるかという考えを述べたようです。
    その発表内容を起こして文章にしたのがこの本で、
    発表で使われたと思われる写真も多く収録されています。

    値段がちょっと高めの本ですが、
    その分、カラーページの割合が多めです。
    写真はモノクロのものもありますが、
    カラーの方が断然素敵に見えて、文章を読まなくても
    写真を見るだけで魅入ってしまいます。
    各々の発表は8つのテーマに区分されて、
    そのテーマの始まりに日本の住居の現状に対する説明が書かれます。
    文章と写真やグラフ、挿絵がセットになっていて
    その挿絵がまたかわいらしいです。

    今年3月に『HOUSE VISION』は東京で展示を行います。
    ある意味でこの本はその序章のような位置づけになるのかもしれません。
    『家』という暮らしの中心を変えることで、
    私たちの生活はどう変わり、なにが生まれていくのか。
    今から展示が楽しみです。

  • 【HOUSE VISION】という「家」から日本の産業ヴィジョンを構想する試みの研究会やシンポジウムをまとめた書籍です。
    メーカーによる最新の技術による提案から、建築家の住宅の作り方、関わり方への意識、社会問題に対する住宅のあり方など。
    一冊で現在の日本の住宅を取り巻く状況をまとめていると思います。

    住宅産業に携わる人間として、今後の住宅にワクワクさせられました。
    一般の人にも読んでもらうことで、それぞれが持っている住宅というイメージを解体する力があるのではないかと思います。
    今年の3月のイベントも建築業界の内輪だけのイベントにならず、
    一般の方が多くくるイベントになれば、
    これからも面白い住宅が出来ていくんだろうな。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784582544411

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