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- Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582634563
作品紹介・あらすじ
優雅で破天荒に!シモンの告白100%真実。書き下ろしポストカード付き。
感想・レビュー・書評
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最初に十数ページのグラビアはあるものの、思っていたよりはシモンの人形の写真は少なかった。もっとも、タイトルも『四谷シモン人形日記』と銘打たれているので、けっして羊頭狗肉というわけではないのだが。今回の中では、作家本人をモデルにしたかのような初老の人形に最も心打たれた。悠久の哀しみのようなものが伝わってくるのだ。また、シモン氏その人については、澁澤龍彦の一連のエッセイで度々目にしたが、ご本人自身の文章を読むのは初めて。この人にあっては、深川の新内流しもポーランドのヴロツワフも等価で、時空を軽々と越えて行く。また、本筋ではないのだが、この本の中に澁澤龍彦の生原稿「メカニズムと少年」が収録されていた。特大のおまけ。四谷シモンの交友録は、澁澤をはじめ、唐十郎や土方巽、その他錚々たる顔ぶれだし、時代の空気に満ちている。
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古本屋ではじめて四谷シモンさんの作品集をみたとき、本棚の前から1時間くらいずっと写真に収められた人形たちを眺めていました。
生々しさと無機質さのあいだで言葉にし難い魅力を持った、ひきこまれるような引力がある人形。
人形日記にはそんな人形をつくるシモンさんの人柄がよくあらわれていて、すてきなひとだな、とより好きになりました。
いつか大判の人形集を購入したいな。
そして人形館にいって実物を直接みてみたい。
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