トリュフォー、ある映画的人生 増補 (平凡社ライブラリー や 9-1)
- 平凡社 (2002年1月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (369ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582764222
感想・レビュー・書評
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『水曜日は狐の書評』より
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トリュフォーの映画に匹敵する文章を並べることが可能な文章家がいるとすれば、山田宏一以外の誰がいるんだろうか。蓮實重彦では務まらない役割を全うしたE/Motionalな言葉の連なり。バザンとの関係のような関係が人生に築けたなら。みんな実は。
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善人でもないが悪人でもなく、映画にだけは正直で短く生きた。トリュフォー大好き。
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トリュフォーの映画に登場する女性・子どもが大好きで、読んでみようと思った評伝。そしたら、どうして彼の映画に登場する女性・子どもが魅力的なのか、という問いに対する完璧な答えがあった。
それから、映画を絆とするアンドレ・バザンとの親子以上の関係。
さらにそれから、ゴダールとの「決別」。決別以前の、ゴダールが書いたトリュフォー作品の批評。贔屓の引き倒しと思われるほどの、友情かおる感想。監督作がまるで往復書簡であるかのような、幸福な時代。
読みながら、山田宏一氏にわけもなく感謝した。 -
同じ山田宏一による「友よ映画よ、わがヌーヴェル・ヴァーグ誌」が素晴らしかったのでこちらも続けて購入。
内容は友よ〜に比べて個人的エピソードや製作秘話などが少なく物足りなく感じたが、それでもバザンやロッセリーニ、ヒッチコックとの出会いなど伝聞であってもなかなか心ときめかされる話であった。
個人的に本書でもっとも感動したのは冒頭のグラビアページで、少年時代のトリュフォーがジャンピエールレオーに生き写しだったり、スピルバーグと至近距離で膝を付き合わせて見つめあっていたり、アンリ・ラングロワがイメージ通りの風貌であったりと本書を読んだ後にもう一度見ると、各々のエピソードが思い出されて二度楽しめる。 -
文は人なり。映画も人なり。
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映画のように生きた。トリュフォーの映画。
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本を読む人読まぬ人とかくこの世はままならぬpart2より
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自分を疑うことをやめないこと。ぐずぐずしていて遅れをとること。笑う側より笑われる側に立つこと。トリュフォー監督の姿勢には学ぶところが多いです。読むと元気になれる一冊。