漢詩一日一首<春> (平凡社ライブラリー)

著者 :
  • 平凡社
3.91
  • (4)
  • (2)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 43
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582766196

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「省中」(春雪)王安石
    歴史に名を残した名宰相が39歳当時に不遇でつづった忸怩たる思い。しかし不満は高い志の裏返しでもある。

    「酒を勧む」ウギョウ
    もちろん井伏鱒二の名訳でおなじみ。

    「春暁」孟浩然
    これも有名。官界失業者の居直りという解釈もあるとか。

    「ワイの中にて晩にトク頭に泊る」(春陰)蘇舜欽
    情景描写や良し。春の湿った匂いや旅情が伝わるよう。

    「山中にて幽人と対酌す」(一杯一杯また一杯)李白
    陶淵明の詩を下敷きにしつつ末句でグッとひっくり返す。明朝意あらば琴を抱いて来たれ。痺れますな。

    「春望」杜甫
    教科書にも載っていた。解釈の分かれる部分があるとは習っただろうか?国家とこの一身と、スケールの大小が自在である。

全2件中 1 - 2件を表示

一海知義の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×