- Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582766417
作品紹介・あらすじ
命を助けられた狐が美女と化し嫁に来て子供を産む話、複数の男に乱暴された女の幽霊が四十年後に身の潔白を夢の中で訴える話等々、人間は死ねばすべて鬼となると考えられていた清時代の人間と幽霊と狐をめぐる怪異譚が満載。『聊斎志異』と双壁をなす志怪小説の代表作。
感想・レビュー・書評
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金大生のための読書案内で展示していた図書です。
▼先生の推薦文はこちら
https://library.kanazawa-u.ac.jp/?page_id=18357
▼金沢大学附属図書館の所蔵情報
http://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BA85762191詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
(後で書きます。上巻には解説なし)
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聊斎志異同様、こちらもお化けや狐が盛りだくさんな一冊です。
聊斎志異を読むと必ず出て来る名前の本です。
個人的には、聊斎志異より読みやすく、簡潔な文章でわかりやすいです。
淡々と聞いた話だけを載せているといったところが、
著者の主観を出来る限り排除した形を取っているため、
日本の百物語を読んでいるような感じとなります。
お化けに会った、狐に化かされたとこちらも色々忙しいですが、
背筋が寒くなるような怖い話は全くありません。
むしろどこかのんびりとした、それでいて日常生活の中に
当たり前のように怪異がある状態を受け容れている中国の世界観が
実に自然で達観している雰囲気さえ感じさせます。 -
聊斎志異に似ていますが、出てくる狐や鬼(幽霊)が、どこか抜けてたり、とぼけていたりて、可笑しいです。怪異、という言葉には収まり切らない、というか、ずれているというか・・・。
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蒲松齢の『聊斎志異』と並ぶ中国の怪異譚。
幽霊、狐、土地神、冥府…と当時の人々が遭遇した不可解な話がぎっしりです。掌編ばかりなので読みやすいです。
日本のおどろおどろしい怪異譚に比べると割とからりとした感を受けました。風土の差でしょうか。 -
四庫全書の総纂官という偉いお役人が集めた不思議な話の数々。
短い話は1ページにも満たず、長くても4ページ程度にまとまっているので、通勤中や寝る前に少しずつ読んでました。
怪異譚と銘打ってはいるものの、淡々とした語り口のためか全く怖さは感じません。 -
聊斎志異とか捜神記とかが好きなら楽しめるでしょう。
個人的に周倉の脚に赤い糸を結びつけて、周倉が報復に来る話はうけたね。 -
命を助けられた狐が美女と化し嫁に来て子供を産む話、複数の男に乱暴された女の幽霊が四十年後に身の潔白を夢の中で訴える話等々、人間は死ねばすべて鬼(き)となると考えられていた清時代の人間と幽霊と狐をめぐる怪異譚が満載。 『聊斎志異』と双璧をなす志怪小説の代表作。(裏表紙より)