朝鮮幽囚記 (東洋文庫 132)

  • 平凡社
3.50
  • (0)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 18
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582801323

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 当時の朝鮮半島の市民の暮らしや、国の実情を知りたくて手に取った。
    鎖国しており、囚われた欧州人の心情はいかに。
    国としては、清国、タタール、日本に朝貢しているようなことが書かれている。真偽はさておき、大国に攻め込まれないように、おべっかを使い、事大主義的な雰囲気を感じることもできる。
    市民はおおむねいい人のようだし、踵叩きの刑とか、抑圧されながら暮らしている様も感じられ、興味深い。

  • 台湾から日本に向かっていたオランダ船が、酷い台風にあって朝鮮の済州島で座礁してしまった。乗り組みの船員達の運命が書かれた物語である。船員の中の書記の役目のヘンドリック・ハメルが朝鮮に13年間も幽閉された記録を著した。当時の朝鮮は孝宗の時代である。流れ着いた外国人は帰国させない定めになっていたようだ。
    「彼らの言語、文字および計算方法について」という章があり、文字には三種類あり、漢文とそれの草書体とハングル文字(諺文)をあげている。ハングル字はもっとも劣る方法で、女性や一般の人が使うと書かれている。学びやすく、聞いたことのない名称でも容易に書き表せられるとある。17世紀にはハングル文字が一般の人に使われていた証拠だ。

  • 1668/1692

全3件中 1 - 3件を表示

ヘンドリック・ハメルの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×