日本その日その日 (3) (東洋文庫 179)

  • 平凡社
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582801798

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  • 明治13年に再来日し、以降また日本の各地を旅行した時の所感を散文的にまとめたもの。
    本国アメリカとの比較においてかなり日本人や文物を褒めているが、褒めすぎの感もある。同じ時期に日本の北部を旅したイザベラバードに比べて都会しか旅行していないからかもしれない。

  • 九州への旅の途中から京都、奈良への旅と最後の東京での生活。下手な西洋料理よりも日本の食事を上手いと感じるようになっている。
    焼き物の造詣も下手な骨董品屋に負けない。
    母国と同じくらい日本と日本人を愛してくれたモースにありがとうと言いたい。

  • 『日本その日その日』は全三巻なので、この巻が最後。
    モースさんが岩国を訪れる。吉川氏に周防のお土産をもらう。「外側には桁構の不思議な範式を持つ、驚く可き拱橋の絵が書いてあった。」とある。今でも見ることができる錦帯橋が、こんなふうに過去の手記に描かれていると、時間を飛び越えて不思議な感覚に陥る。そしてモースさんが描写すると、普段、名前を知って、その名前で簡単に呼んでいるものたちが、いかに面白い形状や個性を実際持っているのかということを、知ることができる。しかもそのお土産の箱の中にカワゲラの巣が七つ糊付けにしてあるってどういうことなんだろう。

    「この上もなく地獄的な叫び声をあげながら、お互に勢よく撲りつけ合う。」これはモースさんが描写した剣道の様子。
    「福沢氏の有名な学校」でも講演している。福沢諭吉とモースは同世代。「福沢氏の有名な学校」という風に言われると、急に同時代感があふれる。
    宮島では、手づから鹿に西瓜を食べさせたりしたらしい。

  • とにかく興味深い。モースの視点も、そのレンズを通して映る当時の日本人も。

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