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- Amazon.co.jp ・本 (378ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582805031
作品紹介・あらすじ
森鴎外の愛読書、江戸時代の説話の宝庫。18世紀初めの日本に流布していた俗説を、和漢の書を博引しつつ考証し、その誤りを論駁した書で、旺盛な批判精神と合理的な思考は当時の社会に喜び迎えられ、ロングセラーとなった。その正編の忠実な翻刻。
感想・レビュー・書評
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当時、民間に流布していた俗説の類いを、正統派の学者がバッサバッサと斬って捨てる痛快な読み物。鴎外も愛読してたとか。逆にいえば今では廃れて知ることの出来ない民間伝承を伝える興味深い本でもあるわけです。
面白いところでは、【天照太神宮を呉の泰伯という説】に「天照太神は呉の泰伯なり、と。この故に野馬台の詩に、東海姫氏国と賦せり。太神を女体といふも、姫氏をあやまれるものなり。」←だいぶ皮肉った内容ですが、江戸時代ごろまでは天照を男体とする説も普通に流布していた、ということです。
※天照男体説については僕も好きな説で、江戸時代中期の大阪の山片蟠桃も『夢の代』で述べている。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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