木村英造という偉大なる個性を鮮やかに描く評伝。それは日本の環境行政の縮図でもある。この半生の物語に、日本の環境問題が重なって見えてくる。
記録作家、コラムニスト、文芸誌「新・新思潮」同人。1955年神奈川県生まれ。横浜国立大学経済学部を卒業し、79年より共同通信記者。社会部次長、編集委員兼論説委員、宮崎支局長などを務める。民俗学者・宮本常一の影響を受けて北方領土から与那国島までの日本列島各地を取材で歩く。酒や食、漁業、朝鮮、沖縄、近現代史をテーマに執筆。 共同通信では戦後70年企画『ゼロからの希望』『追想メモリアル』などを担当。宮崎日日新聞にコラム『田の神通信』『新日向風土記』を、高知新聞に大型連載『黒潮還流』をそれぞれ執筆した。 〈著書〉 『新編 塩釜すし哲物語――震災から復興へ』(ちくま文庫、2011年) 『木村英造 淡水魚にかける夢』(平凡社、2003年) 『新版 闘う純米酒――神亀ひこ孫物語』(平凡社ライブラリー、2011年) 『千年を耕す――椎葉焼き畑村紀行』(平凡社、2011年) 『闘う葡萄酒――都農ワイナリー伝説』(平凡社、2013年) 『神馬――京都・西陣の酒場日乗』(新宿書房、2014年) 『海と人と魚――日本漁業の最前線』(農山漁村文化協会、2016年) 『そば打ち一代――浅草・蕎亭大黒屋見聞録』(平凡社、2017年) 『辛基秀 朝鮮通信使に掛ける夢――世界記憶遺産への旅』(明石書店、2018年) 『福島で酒をつくりたい――「磐城壽」復活の軌跡』(平凡社新書、2020年) 〈共著〉 『決断の残像――五十一年目の「自立」のために』(共同通信社、1996年) 『日本コリア新時代――またがる人々の物語』(明石書店、2003年) 『総理を夢見る男 東国原英夫と地方の反乱』(梧桐書院、2010年) など多数 「2022年 『沖縄戦と琉球泡盛 百年古酒の誓い』 で使われていた紹介文から引用しています。」