「きょうの料理」のヒミツ

著者 :
  • 平凡社
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本棚登録 : 82
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582833195

作品紹介・あらすじ

NHKの長寿番組「きょうの料理」は、この半世紀、日本の食卓の風景を映し出してきた。司会を担当する料理初心者の男性アナが悪戦苦闘、ふとしたことでつぶやいたダジャレに、コミュニケーションの神髄を見出す。スタジオの様子や、料理家たちの素顔、料理する楽しさなどを語りつつ、食とコミュニケーションの問題にするどく斬り込む初のエッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 後藤アナウンサーが好きで読んでみたのですが、きょうの料理の舞台裏が読みやすい文章で書かれていて興味深かったです。後藤アナウンサー視点で料理研究家のみなさんについても書いてあって、親しみが湧きましたし、料理に対する姿勢というものも考えるきっかけとなりました。それにしてもこの本、どうしても脳内で後藤アナウンサーの声で再生される…。恐ろしい…。

  • 『きょうの料理』のテキスト撮影の苦労、番組の舞台裏など。

    私個人としては「ダジャレが嫌い」なので、その点に関しては……

    ジャレを連発して良い気持ちになっているアナウンサーが進行するテレビ番組って、いかにもNHKらしい「ワタクシ達、こうしてギャグを頑張っておりますのでご笑覧ください」的な感じがしてアレだなー、とか思うけど、まぁウケているなら一定の支持層がいるということなのでしょうね。

  • 140:ご存知「きょうの料理」をダジャレで盛り上げる(?)後藤アナウンサーのエッセイ。良い話あり、裏話あり、で意外に面白かったです。番組を見る目が少し変わりそう。

  • 2015.11.14市立図書館
    NHKの長寿番組「きょうの料理」の名物司会者後藤アナウンサーがつづる番組の来し方や収録エピソード。登場する料理研究家や料理人の歴々はそのまま戦後日本の家庭料理史をみるごとく、ただしあくまでも著者の目を通した個人的印象や思い出話中心で、掘り下げたらおもしろそうなネタがたくさんうもれている。料理の話だけでなく、ダジャレの好きな著者自身の話(やコミュニケーションの極意など)にもかなりの紙幅が割かれていて、楽しく気楽に読める(それが善し悪しではあるが)。

    名言迷言集があったが、わたしにとってインパクト最大だった「赤ずきんちゃんがおとなになったような…(いちごのバルサミコ酢がけ)」はなかったなぁ。

  • NHK『きょうの料理』でおなじみの癒し系ダジャレおじさん、後藤アナウンサーのエッセイ。
    雑誌の連載をまとめたような形の本だけど書きおろしなのかな?
    気軽に読める文章の中に、大事なこと(と、どうでもいいダジャレ)をふわっと挟んでくる。

    料理好きでもないのにあの笑顔が画面に映るとつい観てしまう、その理由がちょっとわかったかも。
    「放送に現れる人格と普段の人格が違ってはいけないと思っています」という言葉が印象に残った。
    確かに。後藤さんの笑顔は本当に笑っているように見える。

    「きょうの料理」はもちろんのこと、「地球ラジオ」、言葉や料理を通じてのコミュニケーションや仕事の話も興味深い。

    「きょうの料理」は家庭で作るための番組だから、全国で手に入る食材を考慮し、編集なし撮り直しなしで作っているそうだ。
    昔のレシピでは「スパゲッティをゆでたあと冷水にさらす」とあったけれど、それは無知ゆえではなく当時の日本で手に入るうどんのような麺をおいしく食べるための工夫だった、とか。
    見ているだけではわからない工夫や方針を知ると違った目を持てる。
    料理の先生方のエピソードはプロ意識がそれぞれ格好いい。

    アナウンサーならではの伝える手法や仕事の心構えも役に立ちそう。
    他人への不満や他人の失敗談を書いちゃうのは大丈夫なの?とハラハラするんだけれども、きっとこれは言ってもいい人間関係があってこそなんだろうとも思う。
    逆か。きちんと伝えるから(ダジャレもめげずに入れるから)関係が作れるのか。

    ていねいにていねいに、雑じゃない料理をひとつ作ってみたくなった。

  • 私は著者のアナウンサーとしての活動を見たことが殆ど無かったのでどれ位ダジャレを
    本番中で言っているかは知らないけれど、料理のイロハも知らない男性アナウンサーが料理番組を担当すれば、確かに視聴者と
    同じ目線から料理についてを学べそうだ。

    途中で、作家の大崎善生が登場する。
    彼と交流を得たのは「きょうの料理」に妻の高橋和が出演したことがキッカケらしい。
    それにしても、著者も大崎善生もダジャレをこんなにかましているのか。

  • 最初にきょうの料理で後藤アナを見た時の違和感を忘れない。。
    でも後藤さんじゃないと違和感を覚える今日この頃。
    中だるみ感はあるけど番組の歴史、コンセプトが知れて面白かった。

  • ためになる。
    「きょうの料理」の歴史もおもしろいし、各先生方のエピソードも興味深い。
    そのうえ、コミュニケーションについての講義的内容も入っています。ぜひ多くの人に読んでほしい。

  • NHK「きょうの料理」に、ダジャレ好きなアシスタントが出ている、と思っていたら、この著者の方がそうだった。

    前半は、「きょうの料理」の歴史・思い出、各講師の先生方の紹介などがメインで、後半は、ダジャレにまつわる話や、著者が担当しているラジオ番組の話など、「きょうの料理」以外の話がメイン。


    ダジャレがあってこそのこのひとなのだなー。

  • NHK教育の「きょうの料理」でおなじみのダジャレ王後藤繁榮アナの番組本。
    登場する先生方のお人柄や、ダジャレ王が誕生した理由などを語りつつ、料理というものがいったいどのようなものなのか、人と食事のありよう的なものをそこはかとなくうっすらと判らせてくれる一冊。
    おいしいものを作り、おいしいものを食べる幸せ。
    そんな当たり前のことをありがたく感じられる一冊。
    「きょうの料理」ファンは必読です!

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