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- Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582835175
感想・レビュー・書評
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「源氏物語」吉井勇訳の存在を初めて知りました。
1986年生まれで、谷崎潤一郎と同い年です。
晩年は仲良しだったとのことですが、同年代の方の作品とは思えない読みやすさ。谷崎源氏は、時々挑戦しているのですが、その文章の流麗過ぎに読みきれず。他訳に比べれば、あまり有名でないと思う吉井源氏ですが、その理由がわからないほど、わかりやすいです。しかも、コンパクト。
好みの訳は、それぞれあると思うのだけど、挫折しない為にもわかりやすい事は重要だと思います。
源氏物語は、各場面で和歌が詠まれているのですが、和歌を詠み砕いて物語の中に入れている感じ。
わかりにくい人物などに説明となるような修飾をして、文脈が切れない。それを全編書き通しているので、なんとなく通読できてしまう。
訳としては古いので、そうかしら?と思ったところもあるけれど、それは、わかりやすい訳だからこそ気がついたりするのかなと思う。
他の古典も現代語訳されているようなので、少しずつ読ませていただきます。
なんと石川啄木とも同学年。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
高校の時に古典で習ったが、その時は各編の一部しか習わなかったので、物語がどう進んでいくのか分からなかった。
しかし、この本は1冊にすべてがまとまっていて、現代語訳もそれほど堅苦しくなく、源氏物語を初めて手にとった人でも面白いと思えるだろう。
(外国語学部/匿名希望)
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