縄文ルネサンス: 現代社会が発見する新しい縄文

著者 :
  • 平凡社
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582838244

作品紹介・あらすじ

知らなかった縄文文化に、気づかなかった価値を見出し、現代社会で生きる生活に活かすような多種多様な文化現象を積極的に評価する熱論。

感想・レビュー・書評

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  • 縄文に対するとらえ方の時代変遷や、現代社会からどうとらえられているか。
    展覧会や地域ワークショップ、博物館等での扱われ方など。
    わりと縄文時代が認識されてきたのが1960年代ぐらいからだということ。
    先住民が残した縄文文化(先住民の血を受け継ぐのがアイヌやコロボックル)、そのあと弥生時代から日本人が西から入ってきたと考えられてきたが、縄文から日本人だったと変わってきている。
    いくつかの種族の混合で日本人が誕生。
    縄文時代は北海道や東北など東日本が中心。日本列島内にいくつかの文化集団があったと考えられる。大枠としての日本の縄文文化、複数県単位、市や地域単位と現在でも意識の上でのとらえ方が違う。
    縄文人と弥生人が突然日本列島で入れ替わったのではなく、長い時と時間をかけて先住の縄文人と新天地を求めてきた大陸からの渡来人との混血・縄文系弥生人と渡来人との混血を繰り返しながら日本人にいたる。
    約1万6,500年前の世界最古の土器、狩猟、クリ栽培、丸木舟(国内最古約7500年前市川)による漁撈、交易、豊かな食生活と集落定住。
    弥生時代の始まりも現在はBC1000年ぐらいまでさかのぼっている。
    古代においても先進国かつ技術立国だった日本。

  • ローカルな文化

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著者プロフィール

1956年東京都生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。博士(学術)。九州大学名誉教授・特任研究者。文化人類学(主たるフィールドはブラジル)。著書に、『異種混淆の近代と人類学―ラテンアメリカのコンタクトゾーンから』(人文書院、2001)、『憑依と語り―アフロアマゾニアン宗教の憑依文化』(九州大学出版会、2003)、『縄文ルネサンス―現代社会が発見する新しい縄文』(平凡社、2019)、『人類学的観察のすすめ―物質・モノ・世界』(古小烏舎、2020)、『「物質性」の人類学―世界は物質の流れの中にある』(同成社、2017、共編著)。

「2023年 『縄文の断片から見えてくる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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