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- Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582842159
作品紹介・あらすじ
それを乗り越えてひとはどう生きてきたか。基底となる自然環境、人間が変えてきた第二の自然、何よりひとがひとと結ぶさまざまな関係、それらが、ひとに非命の死の危険をももたらす。その条件とそれを超える営み、その両者の変容を描き出す。国民の歴史から遠く、新しい歴史学の営み。
感想・レビュー・書評
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「生存の歴史学」、あるいは「環境史」が近年のトレンドになっているが、その流れの比較的早い成果といえる一書。近世初期の日本が「人を殺すこと」に相対的に抵抗がなかった社会から、少しずつ「抵抗のある社会」へと移り変わっていく様が描かれている。また本書の内容はそれに留まらず、医学、災害、犯罪といった、人の生命にかかわりのあるトピックが時代とともに浮上してくる様を描こうとしている。ただ「生きること」がテーマだけに論点が多岐にわたり、やや「とっちらかった」印象はある。
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