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- Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582851496
感想・レビュー・書評
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基本的なことを思い出した。
現代の生物分類は、動物界、植物界、菌界および細菌のサイクルでなりたっている。基本的なサイクルは、植物と菌のキャッチボールで成り立つが、逆の意味で言えば、動物こそこのサイクルに寄生している生き物である。
地球は、人間の惑星とも昆虫の惑星とも言われるが、おそらく地球上で一番広く分布しているのは、菌である。人間の皮膚や腸の生命活動においても、食品工場においても菌がいないところはない。
プラスチックやペットボトルが菌に分解できないというのも、現在の話であって、アルミニウムでさえ分解できる菌にとって、人工物はおそらく近い将来分解することができるものになるだろう。
病気になっても薬を全く飲まない化学薬品嫌いの私も著者が言うように将来菌の研究によって薬がなくすことができるかもしれないという未来に期待を持っている。
南方熊楠もパルモグレアという藻で、空気中の窒素を固体に変える研究をしていたが、化学ではなく、生物学でもっと商業活動できる時代はもうそこまできているはずだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示