ドイツ料理万歳! (平凡社新書 475)

  • 平凡社
3.75
  • (4)
  • (17)
  • (10)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 97
感想 : 19
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582854756

作品紹介・あらすじ

ドイツといえば、ビールやソーセージと思われがち。だけど、それだけじゃない!豚のすね肉をぐつぐつ茹でたアイスバイン、ビールのつまみにぴったりのブレッツェル、日本ではあまりお目にかかれない川魚料理、歯ごたえ絶妙の白アスパラ…。そう、ドイツはこんなに美味しい!シュトゥットガルト在住25年の作家が描く愉快な16話。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 塩味に対して鈍感で(過剰、でも過小でもOK)、
    新しいものを積極に食べようとせず
    趣味は(貯金と)散歩、というドイツ人のイメージは
    この本の読後も、あまり変わらなかった。

    家中で一番早く明かりが消えるのが台所。
    インテリアブックのように美しい台所だが、熱心に料理しているわけではない。

    高級料理になればなるほどフランス料理との境界が
    あいまいになっていくそう。

    著者はワイン好き。白アスパラも偏愛。

    9 塩味 
    15 エリートは思想家、哲学者。医師や芸術家はその下。サービス業ももちろん下
    20 アイスバイン、定番料理ではない。ベルリンの名物

    22 シェアするという概念がない
    28 ベーゼン、農家のワイン提供
    29 許可不要、税金納入も不要

    53 ワイン、ズズっとすすって飲んでokの地域も
    74 ラクレット、専用機械あり。ジャガイモ+チーズ、うまい
    79 普通のスーパーに鮮魚売り場はない

    82 鯉、仕掛け人は修道僧。ワイン、ビール、ハーブも
    84 目をくりぬいてパセリを詰めるレストランも。魚の目が怖い人いるため。
    85 蛸とイカの区別つかない

    104 ドイツを代表するもの、ジャガイモ 
    115 茹でソーセージ、生肉ソーセージ(燻製か乾燥)
    124 保存策は亜硝酸塩のみの生肉ソーセージも

    127 BBQ好き多し
    131 燻製ビール
    143 シロップ混ぜビール

    151 不器用でも完ぺき主義名ドイツ人は料理でも機械化
    167 カフェ文化、ヒトラー政権下で絶滅
    169 戦時中、コーヒー豆はオールマイティ通貨になった

    178 お昼ご飯のあとは、皆でぞろぞろ散歩

    ウゾ、蒸留酒。醸造酒って書いてるが

    以下は目次

    まえがき

    1. ドイツ人が嫌いな「アイスバイン」
    和食と対極の“野蛮料理”/ドイツにはシェアの概念がない
    ついつい頼んでしまうシュバインスハクセ

    2. 箒印のワイン酒場ベーゼン
    年に四ヵ月の期間限定酒場/農家の家庭料理がおつまみ代わり
    ワイングラスに見るドイツ人の合理主義
    お引取り願った血のソーセージ/当たり外れが大きいベーゼン

    3. ブレッツエル・フィーバー
    ビールのつまみに最適/一番美味しいのはバター・ブレッツェル
    サワー種を使った健康パンのあれこれ

    4. ワインの話
    ズズッと啜るのが通の飲み方/「十一本の指」にまつわる言い伝え
    シュトゥットガルトのワイン村

    5. 空飛ぶ安ワイン“ボジョレー・ヌーヴォー”
    ドイツでの知名度は?/ボジョレーで感じる秋の終わり

    6. チーズの話
    ドイツのチーズ売り場は宝の山/チーズ好きにはたまらないラクレット
    人間はなぜ臭いものを食べるのか

    7. 世にも美味しい川魚料理
    獲れたてが絶品のニジマス料理/「まな板の上の鯉」
    ドイツ人はタコとイカの区別がつかない
    バルト海の鰻は動物の死体を食べる?/脂の乗った鰻のソテー
    お鮨が恋しい

    8. マウルタッシェ、シュぺッツレ
    巨大な餃子?巨大なラヴィオリ?/食いしん坊の修道士
    残ったシュぺッツレの活用法/「男の子のとんがったもの」

    9. ジャガイモはえらい
    ジャガイモがドイツに定着した理由/付け合わせの王様
    地方色豊かなジャガイモサラダ

    10. ソーセージ万歳!
    白ソーセージは“儚い”ものほど美味しい
    白ソーセージは皮を食べないのが流儀
    ミュンヘンの築地市場生肉ソーセージのあれこれ
    市場を席捲する「赤いソーセージ」

    11. ドイツの地ビール飲み比べ
    「嗚呼、燻製ビール」/ビールは安全な栄養ドリンクだった
    肌に良いビール、ヘーフェヴァイツェン/世界最大のビール祭り
    食べ物の持ち込みが自由なビアガーデン/ビール純正令

    12. 珠玉の味、白アスパラ
    しゃきっとした歯ごたえ/白アスパラ専用の皮むき器
    茹で汁でポタージュ、バターライス

    13. リンゴ、サクランボ、イチジク、イチョウ
    自生の果樹の保護運動/シュトゥットガルトのイチジクは貴重品
    イチョウのサプリメント

    14. コーヒー・カンタータ
    ドイツ人とコーヒーの切っても切れない縁
    紅茶党、ハーブ茶党は少数派
    個人的な交友は「コーヒーに招く」ところから始まる
    無口な人は変人か偏屈か

    15. ケーキに目がないドイツ人
    ビール腹かケーキ腹か/散歩という文化
    スーパー・イージー・ケーキの作り方
    黒い森のサクランボケーキ/タルトは天国の味

    16. 名物にうまいものあり?――郷土料理二選
    真似してみたいと決して思わない料理
    コール首相が好んだザウマーゲン
    本物のザウマーゲンを食べてみたい

  • 日本人から見たドイツ料理と生活。
    おもしろく、気持ちよい。
    「一流の料理ではない」と家庭料理がよく紹介されていたが、逆にドイツの一流の料理というのがどういうものかも知りたかった。フランス料理とはどう違うのか。

  • ドイツ料理を中心にした食のエッセイ。
    文章が上手いわけでも、写真があるわけでもないけども、やっぱり美味そうだ。
    素朴で良いよ。

  • 新書文庫

  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00174991

  • 肉!
    著者が散々いうように、どれもこれも高カロリーなのはわかります。が、食べたい!

  • おいしそうだー。ソーセージとジャガイモ食べたい。

  • 2014/04/15読了

  • ドイツ在住の著者の書くドイツ料理本。
    そういえばドイツ料理ってハムソーセージおいしそうってくらいの知識しかない。それだけに紹介される料理はイメージが湧きにくくもあるが描写が巧妙で非常に興味をそそられる。特にアイスバインやらラプスカウスなどいかにもゲテモノ風でぜひ食べてみたい。

  • 夜に読んでは、いけない本だった。腹減った ソーセージとビール、白アスパラと白ワイン、買う!明日買うぞ~!

全19件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

作家、ドイツ・ライプツィヒ在住。日本大学芸術学部卒業後、渡独。1985年、シュトゥットガルト国立音楽大学大学院ピアノ科修了。2016年、『ドイツの脱原発がよくわかる本』で第36回エネルギーフォーラム賞・普及啓発賞受、2018年に『復興の日本人論 誰も書かなかった福島』が第38回の同賞特別賞を受賞。近著に『メルケル 仮面の裏側』(PHP新書)、『無邪気な日本人よ、白昼夢から目覚めよ』(ワック)などがある。

「2022年 『左傾化するSDGs先進国ドイツで今、何が起こっているか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

川口マーン惠美の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×