- Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582857863
感想・レビュー・書評
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イランという国に根付く、日本人には理解しがたいような個人主義について、少し理解が深められる本である。この本を読むまでは、イランという国はイスラムの怖い国というイメージしかなかったが、長期滞在して取材にあたった著者の描き出すイラン人は人懐っこい、どこにも怖さが感じられない人間であった。逆に、日本人のほうが怖いかもしれない。このイランの個人主義はイスラム教とは関係ない、ペルシャの人々の資質なのだと思われてた。西洋のキリスト教に根ざす個人主義とはまた一味違う感じだ。当然、日本人の集団主義とは、相容れないほど違う。こうした全く違った価値観に触れるのは、ほんとに面白く、知的刺激になる。この本を上梓してくれた著者に感謝である。
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https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/689837 -
私がイランのみなさまとお付き合いをするうえで感じていたもやもやを、スッキリと文章にしてくれた本作。イラン関係者必読の書。
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2015.11.09 東洋経済記事より
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経済学者の筆者(女性)が長年のフィールドワークで得た知見から描くイラン事情。繊維業界隈を中心に。
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何気なく読んでみたらメチャクチャ面白かった。組織ではなく、個人で動くイランの人々の生態がよくわかる一冊