基本は、真っ直ぐ―― 石川雅規42歳の肖像

著者 :
  • ベースボール・マガジン社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784583115597

作品紹介・あらすじ

こんなに遅い真っ直ぐで魅せる人はいない。

こんなに謙虚で真っ直ぐ生きる人はいない。

球界最年長投手が日々もがきつつ、日々闘い続けた2年間に密着。



41歳となり42歳になった石川雅規投手の2年間に密着したドキュメント。2021年から2022年。もがき、あがいて、挑み続けて、東京ヤクルトスワローズの2年連続優勝に貢献した石川投手の奮闘を、ノンフィクション作家の著者が克明に綴る。



2023年シーズンから「球界最年長」となる「小さな大投手」。「200勝にもっとも近い男」は何を思い、どんな考えでマウンドに上がり続けているのか?
 


「親子キャッチボール」の相棒、内山壮真捕手をはじめとする、チームメイト、関係者の言葉も数多く紹介。

感想・レビュー・書評

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  • こんなに遅い真っ直ぐで魅せる人はいない。
    こんなに謙虚で真っ直ぐ生きる人はいない。
    球界最年長投手が日々もがきつつ、日々闘い続けた2年間に密着――。
    41歳となり42歳になった石川雅規投手の2年間に密着したドキュメント。2021年から2022年。もがき、あがいて、挑み続けて、東京ヤクルトスワローズの2年連続優勝に貢献した石川投手の奮闘を、ノンフィクション作家の著者が克明に綴る。

    著者の本は、前に何冊か読んでいるが、現役選手のルポなので、やや物足りなく感じた。

  • 東京ヤクルトスワローズの投手で今季現役最年長選手となる石川雅規投手の2021年と2022年の自身の選手生活を本人のインタビューも交えながら振り返った一冊。

    チームが2年連続のリーグ連覇を果たした中、150キロ代の速球中心となった球界において小さい体で130キロ代のボールを巧みに操り打者を翻弄するピッチングと歳を重ねても飽くなき探究心を持ち続けている姿は読んでいて凄いなと感心しました。
    そして、自身初となる開幕2軍スタートや投げ抹消を経験する中で苦難の始まりとなったシーズンで20年連続勝利記録や500試合登板、日本シリーズ初勝利を飾った21年シーズン、そしてシリーズ連覇を狙った翌年は3000イニング登板や交流戦最多となる27勝を上げる一方でコロナ感染による離脱など紆余曲折の中での石川選手の心境や本音を本書で知ることができる貴重な機会だと感じました。
    20もの時の違う奥川投手や同年代の嶋選手とのバッテリーなど年齢差なく誰とでも気軽に接する姿勢には感心しました。
    同年代の雄平選手の引退試合での連続先発記録が途切れる中での登板になったことや石山選手や中村選手が調子が上がらない中での薫陶などは石川選手の器の大きさも感じることができました。

    今季球界最年長選手となり、通算200勝にも現段階であと16勝と迫った石川選手の選手としての魅力や飽くなき探究心を本書で存分に感じることができました。
    そして、これからどのようなピッチングで私たちを魅了してくれるのかという期待がますます高まった一冊でした。

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著者プロフィール

1970年5月13日東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、出版社勤務を経てノンフィクションライターに。05年より中野ブロードウェイに在住。『最弱球団 高橋ユニオンズ青春記』(白夜書房)、『私がアイドルだった頃』(草思社)、『ギャルと僕らの20年史 女子高生雑誌「Cawaii!」の誕生と終焉』(亜紀書房)、『いつも気づけば神宮に 東京ヤクルトスワローズ「9つの系譜」』(集英社)、『詰むや、詰まざるや 森・西武VS野村・ヤクルトの2年間』(インプレス)、『生と性が交錯する街 新宿二丁目』(角川新書)他、著書多数。

「2022年 『中野ブロードウェイ物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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