ドクター中松の常識やぶりバンザイ: 世界最強の仰天科学者 1%の汗で成功する方法 (ワニの本 774)
- ベストセラーズ (1991年9月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784584007747
感想・レビュー・書評
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こんなすごい発明家が日本にいた!
愉快痛快な本。
若い頃に読んでいたら影響されていただろう。
若者よドクター中松を目指せ!
本当に、目標とするに値するすごい方だ。
……と思っていたら、ネットで検索するとかなりハッタリが入っているようだ。
本書には「フロッピーディスクを発明したのはドクター中松だ」と書かれていますが、実情は違うみたい。
発明したという永久機関も太陽電池だったらしい。
とはいってもアメリカの発明コンテストで大賞を取ったんじゃ……と思ったら、主催者が中松氏の団体だったらしい。
しかしテスラ学会に偉大な科学者として選ばれたんじゃ……と思ったら、どうもそのテスラ学会とはよく分からん団体のようだ。
ということで本書に書かれている内容は割り引いて考えないといけないでしょう。
しかしそれも芸のうち。
私は啖呵売や大道芸の研究が好きです。
啖呵売というのは、バナナの叩き売りやガマの油などを口上をつけて売るものです。
ドクター中松は独立独歩の発明家であり、自分自身をプロデュースして啖呵売しているのです。
私がドクター中松の本を面白いと思うのは、啖呵売と似たようなところがあるからかもしれません。
ネットを検索すると、正統な科学から見ればドクター中松の発言や著書はツッコミどころ満載のようです。
しかしそこまで専門知識のない一般庶民が読んでみると、学問の面白さや可能性を知ることのできる本・やる気と希望が出る本であります。
中学生や高校生の頃に読めば、理系科目が好きになるのではないでしょうか。そして大学入学後に科学的に検証して下さい。
ただ、ウィキペディアを見ると、現行憲法を否定したりアパ論文を受賞したり新風や幸福実現党と関係していたりと、政治的には残念な見識のようです。残念ながらそこは尊敬できない点であります。
OLDIES 三丁目のブログ
ドクター中松の発明啖呵売口上!
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