出会い系時代の恋愛社会学: ケータイ&ネットの性ともてたい男 (ベスト新書 14)

著者 :
  • ベストセラーズ
2.67
  • (1)
  • (0)
  • (0)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 21
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584120149

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • かなりマニアックなルポ。これも新たな癒しの形なのだろうか?

  • ネットで今一生のセックス依存症に対する
    考察記事を読み
    そこにこの本が紹介してあり
    興味があったので読んでみた

    図書館になく
    アマゾンで中古を購入

    『シェイム』をはじめ
    映画で性依存ものを3本見て
    そのつながり

    書評とか口コミとか
    評判はイマイチみたいだが
    僕は実体験に根ざした
    偽りのない感想と観察、
    洞察で興味深かった

    少し熱が入り過ぎて
    自意識と自信過剰な印象は
    あるかもしれないが
    率直で本音で書かれていて
    参考になることも多い

    依存症に対する指摘は
    当事者には引っかかるものが
    多いと思う

    (依存者は)何かの拍子に
    失望することが多い。
    その際に自分が混乱しないように
    自分の中にある相手の評価を下げる
    ことで防衛する

    「失望することが多い」
    「自分が混乱しないように」
    「相手の評価を下げることで
    防衛する」
    この『防衛する』なんて
    ホントナマの声だと思う

    P67病気を自認することで
    「ストレス解消はこれしかない」
    などという思い込みからは
    少なくとも解放されるはずだ

    P67依存症とは目的やその実現が
    ハッキリしないのに
    過剰な期待や幻想を寄せ続け
    それが裏切られる度に虚しさを
    痛感し
    「こんな自分は嫌だ」と思っているのに
    いつまでも止められないでいる心の病気

    P67「苦しい」と感じている
    (あるいは「苦しい」のか「楽しい」のか
    さえどうでもよくなっている)
    -------------------------
    P148のインディーズ風俗の箇所は
    特筆すべきものだと思う。以下抜粋

    今日ではインターネットの利用が一般化し、
    匿名性の高いコミュニケーションを前提に、
    不透明な性的関係が量産されている。

    わかっているのは、利害が一致する手応えそのものが、
    (それがかりそめであっても)楽しい〈性〉を約束し、
    恋人の男からは得られないかもしれない「愛」の
    確かさを感じさせるものだろうということだ。

    〈性〉のありようは、時代状況や社会の仕組みの
    変化などでいくらでも根本的に変質するものだ。
    だから、「愛のあるセックス」を考える時、
    恋人どうしの「二人の世界」だけを見ていても、
    実はどうにもつかみどころがないものなのだ。

    倫理では割り切れない現実は、山ほどある。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

今一生(こん・いっしょう)
1965年、群馬県生まれ。千葉県立木更津高校卒。早稲田大学第一文学部除籍。コピーライターを経て、25歳の時(1990年)からライター・編集者。子ども虐待を主なテーマに取材・執筆・講演を続ける。著書に『子ども虐待は、なくせる』(日本評論社)、『猫とビートルズ』(共著/金曜日)など多数。編著の『日本一醜い親への手紙』シリーズは、累計30万部を突破。2018-2022年、虐待サバイバーと一緒に『子ども虐待防止策イベント』を全国各地で開催し、YouTubeで公開。大学・高校などからの依頼で社会起業やソーシャルデザインを授業で解説したり、自治体からの依頼で起業事例を市民向けに講義するなど、生きづらい人向けに経済的自立の方法を広める活動も。2023年は、『Childism: Confronting Prejudice Against Children』(エリザベス・ヤング・ブリューエル著)を翻訳中で、視聴者登録26万人超えのYouTubeチャンネル『一月万冊』に出演中。講演・執筆などお仕事の依頼はメールで(conisshow@gmail.com)。

「2023年 『さよなら、子ども虐待』 で使われていた紹介文から引用しています。」

今一生の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×