北朝鮮はなぜ潰れないのか (ベスト新書 157)

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  • ベストセラーズ
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584121573

作品紹介・あらすじ

小さな半島国家は、自身が生き抜くために、周辺の大国を巻き込み、大国同士を互いに対立させる手法を使う。この半島国家の国際政治学がわかれば、北朝鮮の行動パターンを予測することは難しくない。半島国家の目標は生き残りであり、「自爆」ではない。だから、半島国家は「暴発」しない。「経済制裁をして追い詰めれば暴発する」は大ウソである。あらゆる詐欺とウソが横行する北朝鮮問題という領域に、圧倒的情報力と迫真のジャーナリズム魂で、日本のために唯一の道しるべを示す。

感想・レビュー・書評

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  • 東欧が崩壊したのと違う状況が北朝鮮を取り巻く。
    石油がなく、周りが潰そうとせず、軍国主義が行き渡り、儒教まで利用されている。

    色々とはてなもあるが確かにしばらく壊れそうにはない。日本の政治が舵取りを間違えなければ良いのだけど。

  • 自分では絶対買わない、お見舞いの品シリーズ。情報がちょっと古いことが逆に面白い。今はこうなっているのだが、どれくらい正鵠を得ていたかな?と答え合わせのような感覚。北朝鮮がなぜ潰れないのか、確かに疑問であった。目前の濃霧が切り開かれるような明快な答えがあったわけではないが、韓国と中国がそれを望んでいないから、という視点は真新しかった。北朝鮮のクーデター阻止のための暗躍、儒教と国策、何をするのか分からない北朝鮮、というのは合わせ鏡の日本人的発想など、学んだことは複数ある。けどそんなに面白くはない。

  • 北朝鮮が潰れない理由がよくわかった。

  • 2012/11/02読了。

    内容以前に、同じ内容が反復しすぎている。少なからずしつこさを感じた。同義の文書の連続を整理すれば、100ページに収まるのではないか。

    内容は、一部ではメディアの定性的で煽りにも近い報道とは一線を画した、定量的な分析が行われている。
    北朝鮮に日米韓と戦争する力はない。戦争を選ぶ状態に陥る前に、内部から瓦解するだろう。
    しかし、日本人がなぜ北朝鮮事情を見誤るか、の分析に関しては朝鮮蔑視の主張を繰り返すだけで、やや定量性に欠ける。その分説得力が低下していることが残念である。

  • 「北朝鮮て世間じゃこう報道されてるけど、実は×××・・・」みたいな内容を、日本人が興味ありそうな、拉致、体制、核、韓国からテーマを絞って解説しとる一冊。

    研究書的なものは一般的にそうだが、過去は永遠と解説できるし、しかも面白い。だが、そのから未来を予測して仮説を立てる段階に入ると途端にパッとしなくなる。この本も例外なくそのパターンに迷い込んでいる。北朝鮮と半島の南北問題に対して若干の知識武装をするには最適な本だが、だからといって北朝鮮滅亡の時期を予測できるわけではない。

    となると、将来の仮説が面白い書籍が歴史的にも残るベストセラーになるのだろう。

  • 本当に謎の国家だけど,軍事国家の内部はやはり怖いと思った@上海

  • 北朝鮮はほっときゃ潰れるよって話でした。

    タイトルのノリが『さおだけ屋はなぜ潰れないのか』みたいな感じになってるのがウケる(^^)

  • 「石油がないから戦争しない」って言われても朝鮮戦争は2年続いた。

  •  2009年の55冊目の読了。

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著者プロフィール

1945年、中国遼寧省丹東生まれ。鹿児島県沖永良部島出身。韓国、北朝鮮問題の第一人者。北朝鮮に迎合的だった朝鮮半島報道の流れを変える。北朝鮮報道のパイオニア。「金正日後継者決定」「金芝河釈放」「ソ連高官初訪韓」「大韓航空機撃墜」「ソウル五輪、ベンジョンソンのドーピング」「金大中死刑はない」「北朝鮮は戦争できない」など、数々の国際的スクープを報じる。1994‐2010年までテレビ解説者として活躍。早稲田大学卒業。シェル石油(現出光昭和シェル)勤務を経て、1971年毎日新聞に入社。79‐85年ソウル特派員。89‐94年ワシントン特派員。この間に高麗大学大学院、スタンフォード大学留学。毎日新聞論説委員、拓殖大学教授、早稲田大学国際教養学部教授を歴任。現在、東京通信大学教授、早稲田大学名誉教授、韓国同徳女子大客員教授、日本財団特別顧問、里見奨学会理事、日本パーカライジング顧問、毎日新聞客員編集委員、ニュース時事能力検定協会理事。著書は『外交敗北』(講談社)など20冊を超える。

「2022年 『半島動乱 北朝鮮が仕掛ける12の有事シナリオ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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