- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784584124154
作品紹介・あらすじ
H5N1型強毒性ウイルス、H7N9型鳥インフルエンザ、MERSコロナウイルス。3つもの感染症が迫る未曽有の事態。世界的大流行、開戦前夜。
感想・レビュー・書評
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S493.8-ベス-415 300443470
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配置場所:摂枚普通図書
請求記号:493.8||O
資料ID:95130770
中国で発生したH7N9型鳥インフルエンザ、中東で拡大を続けるMERSコロナウイルス、強毒性インフルエンザH5N1等、目の前に3つものパンデミックの可能性がある感染症について何をすべきか考えましょう。
(生化学研究室 大塚正人先生推薦) -
第1章が新型インフルエンザで現在進行形の問題提起をするのかと思いきや、次の章になっていきなり聖書にかかれた古代・中世のハンセン病の話に前置きもなく話が飛んでしまいびっくりして面喰ってしまう。ハンセン病、黒死病、梅毒、結核等々を各章にとりあげていかに感染症が人類に大きな影響を与えてきたのかということを俯瞰しているが、その歴史的事例についての著者の見解を述べるページが一切なく、素材と素材をどういう論理でつながっているのかについて、読み手側頭のなかで筋立てしていかなくちゃいけない。
各章の一つ一つの話は、梅毒が英王室の跡取問題に深刻な問題になったとか、第一次大戦がスペインかぜの影響で終結したとか、産業革命と結核の関係とか面白い。だが、本1冊としてはいったい著者がいいたかったことを総括する文章がでてこないのはなぜなのか。各感染症の歴史を述べたうえで、また唐突に新型インフルエンザの遺伝変異の話に飛んで行ってしまい、論理のつながりがまったく読めない。