- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784584136997
作品紹介・あらすじ
かつて1964年に東京五輪が開催されたのを機に、日本の高度経済成長は加速した。それから半世紀以上がすぎた現在、再び東京五輪・パラリンピックが開催される2020年に向けて、安倍政権は盛り上がりを見せようとしている。しかし、それは偽り、もっと言えばハリボテにすぎない。来る2020年はバラ色の未来ではない。むしろ「2020年問題」とも言うべき問題が山積している。本書ではさまざまな局面における「2020年問題」を解き明かし、そのときに備える心構えや術もお伝えしていきたい。
感想・レビュー・書評
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<b>ニュース女子の強面なハートウォーミングキャラの須田さんの著作</b>
アベノミクス第1幕→第2幕の変節を解説して、「中流であり続ける(偽装中流)」ことが本当に幸福なのかと問いかける内容。
第2幕の解説は興味を引かれました。
しかし、だからどう庶民が対処するのかは、国際情勢や非経済的価値などに触れる程度。
凡百な危機感扇動型の書籍とあまり変わらないところが物足りなかった。
◆アベノミクス第1幕→第2幕の変節
?トリクルダウンはもはや起きない。
世帯の主要な働き手(大企業など)の賃金は上がらない。企業の内部留保でトリクルダウンは幻想だった。
そのため、専業主婦、高齢者などを働き手として新たに収入をふやして世帯全体として収入を増加させる。
→要介護者は、家庭から家庭外施設へと、大方針転換。
→主婦、高齢者の労働市場は、外国人労働者と真っ向ぶつかる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
上司に貸し出され、さくっと読了。
ざっと読んで、自分ならどうしようかと考える一歩にいいかも。後書きに代えて、にもあった通り、お上の政策に期待して待っているのではなく、自分が考えて動かなきゃ。
でも、家族ぐるみで働くにも、難しい。制度が整っていない。特に、出産育児。保育園はいっぱい、小学校に上がっても学童は?そのあたりについては、この本では知ることはできない。
20180522 -
「偽装中流」というタイトルから下流人種を論じたものなのかと思いきや、自身を中流だと認識する我々を論じたものであった。内容は、将来的な日本のマクロ経済の方向性、グローバル化がもたらす日本経済への影響、などを説く骨太の一冊。
この本のおかげで、いま政府が目指している方向性がおぼろげながら見えてきた気がする。
キーワードは「アベノミクス 新三本の矢」と「一億総活躍社会」という2つの言葉。
アベノミクス 新三本の矢 とは、①GDP600兆円 ②希望出生率1.8 ③介護離職ゼロ 、の3つの目標。
そして、これらを実現することで、「一億総活躍社会」を実現するという政策。
政府はデフレ脱却を目指したものの、結局のところグローバル化した経済の仕組みからデフレからの脱却は困難で、収入は下がり続ける。世帯収入を維持するためには日本人みんなが働く必要がある。
旦那さんの収入減を補うためには、奥さんが働いて稼ぐことで世帯収入を維持する、ということ。
日本の家族の風景というのは大きく変わっていくことだろう。 -
中味が無い。分析もありきたりで、時間の無駄。すぐに読んでしまえるが。
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2016/05/28
自宅 -
行徳図書館
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貧困化した元中流層を、偽装中流と呼び、実態は下層であるという論考はもうずいぶんなされているが、それを様々なデータを用いて今一度確認させてくれる。
しかし肝心の対応対策については心構え程度できちんと示されていない。
というより現状将来はお手上げということか!