- Amazon.co.jp ・本 (95ページ)
- / ISBN・EAN: 9784584189948
感想・レビュー・書評
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甲斐みのりさんつながり。その2冊め。
建築に造詣の深い、乙女なご趣味の甲斐さんが、クラシックホテルの数々を案内。写真満載で文章もいきいきしていて、こういうのが読みたかった!と唸る一冊。この方は、具体的な『具象物』とそこにまつわる人の佇まいを書かせると、すごくいいのだと思う。お題があったほうがいい。ものへの眼差し。ひとへのまなざし。そこに自分を置いた時、どんなものが刺さるのかという、その切り取り方の感性は素晴らしいから。
食と、泊まるという、ちいさくて異色な暮らしの体験と、非日常のロケーション。美しい調度と建築を背景に、誰もが物語をこころに秘める。そういう体験を紙面に再現し、体験させるのが、抜群に上手だ。それと、ホテルに泊まる、その旅に、文学をお供にする、小さなブックガイドもついているのは、心利いている。
軽井沢万平ホテルは、散歩で立ち寄って入りそびれ、ほろ苦い思いをした。別荘に取って返し、浅野屋のパンとママレードに、アイスティーを淹れて、いいもん、とテラスでふくれっつらした(笑)
帝国ホテルは子供の頃から、何かといえば訪れていた。上高地も同じく大好き。横浜のニューグランドは、小さい頃、山下公園に行って遊覧船に乗せてもらって、そのあとアイスクリームを食べるのがお約束。小田急の山のホテルは、ロマンスカーでサンドイッチ食べて、つつじを見に行きたい場所。ニューオータニはお庭が好きだった。大人の場所で、似合うようになるまで使いたくない。大事にしておきたい場所だった。
クラシックホテルは、その構造上階段も多いし、車いすではちょっと行きたくないお宿も多い。階段や床に傷をつけたくないなと思うのと、宿のスタッフさんに、それでハラハラしてほしくないからだ。出来る範囲でバリアフリーになればいいなとは思うけど、何でもどこでも割り込んで行こうとは思わない。自分が無理なく受け入れてもらえて、良い客でいられるところを、ずっと大事にしてお世話になるっていうのも、大人の女性としての、私の見識だ。
それにしても楽しい一冊だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いつか泊まってみたい。
ちょっとおめかしをして、読みたい本を持って。 -
著者ご本人からサインを頂いた私の宝物。
うっとりするようなホテルの数々。
全頁カラーだったらなお嬉しい。 -
この本を眺めるだけで旅行気分
あこがれるんだけど
自分が泊まるとなると
身の丈余りそうな感じで
落ち着かないかも -
東京近郊、東海のホテル案内と副題をつけてほしかった。
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クラシックホテルはダイニングと階段が素敵だ。
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日光金谷ホテルにお泊りしたい。
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明治~大正の黎明期に創業したホテル、昭和の面影を強く残すホテル…「古きよき時代」を感じさせるレトロで美しい17のホテルが紹介されています。旅に向かう時は、その地に縁の文学作品を持っていくという甲斐さん。本を読むための旅行なんて羨ましい限りです。休息地としてだけでなく、ホテルでの滞在そのものを楽しむ旅というのも素敵です。それにしてもホテルオークラのフレンチトーストは美味しそう!
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洋館とクラッシックな館が好きなので、どのページを見ても行ってみたくて仕方ないです。
いくつか行ったことのあるホテルも楽しく思い出せます。
甲斐みのりさんの趣味すごいいいと思います。 -
乙女を自認する方にオススメしたい本。ただ残念なのは、全頁カラーではないこと、関東・中部のホテルのみなこと。奈良ホテルや小樽グランドホテルクラシックとか素敵なホテルがあるのに…。と思ってネットで調べたら小樽グランドホテルクラシックは今年の2/15で閉館との事。未だ泊まってないよ(涙)。