後深草院二条: 人と文学 『とはずがたり』の作者 (日本の作家100人)
- 勉誠社(勉誠出版) (2005年1月1日発売)
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感想 : 2件
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- Amazon.co.jp ・本 (177ページ)
- / ISBN・EAN: 9784585051770
作品紹介・あらすじ
中世文学史の中にあって、異彩を放つ自伝的回想記『とはずがたり』は日記文学の白眉である。その筆者であり、後深草院に仕えて「二条」と呼ばれた一女房の人生の軌跡を、概観する。
感想・レビュー・書評
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前半で二条の経歴について研究史を踏まえて記し、後半は「とはずがたり」の抜粋と解説。この解説が、「激愛」とか「好色三兄弟」とか「援助交際的な純愛」(あのう、援助交際は(少女)売春て意味なんですけどお。物心の援助を受けていたとはいえ、西園寺実兼との間を援交といったらいくらなんでも2人に気の毒(^^;)とか、目を見張るようなw表現が散見する代物(表現はヘンだが、内容はそんなにヘンでもない)。
ウィキとかも調べていたら、松岡正剛の千夜千冊でも取り上げられているのを発見したが、これが支離滅裂。基本的にこの人、近世以前の歴史や文芸にあまり知識がないと見受けられるのだが、それにしても「とはずがたり」の毒気にあてられたか?
昼ドラもまっつぁおなドロドロ波乱万丈な人生はロマンと妄想をかきたてるが、まとまった伝本は1件のみで、昭和に入るまで一般に知られていなかったというが、よくも偽書と思われなかったもの(それとも疑われた時期もあったのか?)。「とはずがたり」自体にもロマンがある。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ワタシの卒論「とはずがたり」を描いた女性についての本。
何一つ重なる人生ではないけど、ワタシは彼女の気持ちが本当にわかる。「女って、こういうこと」を具現化したのが、彼女の人生だと思う。
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